ライフスタイル 2026/04/04

【社会人の五月病】頑張りすぎる人へ 心を守る『サボ力』実践3選

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4月や5月になると、なぜか気分が落ちる。
朝起きるのが少しつらくて、仕事に向かう足取りも重い——そんな感覚を覚える人は少なくありません。

新社会人や異動直後の人にとって、この時期はとくに負荷がかかりやすいタイミングです。
新しい環境、人間関係、覚えることの多さ。気づかないうちにストレスが積み重なり、心や体に不調が出やすくなります。実際、新社会人の約43%が入社3か月以内にメンタルの不調を感じているとも言われています。

そしてやっかいなのは、「頑張れる人」ほど崩れやすいということ。
努力を重ねてきた人ほど、「もっとやらなければ」と自分を追い込み、限界に気づきにくい傾向があります。

『サボ力』の著者である谷川輝氏も、かつて同じような経験をしています。
独立直後、「信頼を得るには人一倍やらなければ」と無理を重ね、本来なら10時間で終わる仕事に14時間を費やす日々。
結果として体調を崩し、ストレスが要因とされる潰瘍性大腸炎を発症します。
そこで初めて、自分の働き方そのものに無理があったと気づいたといいます。

そんな実体験から生まれたのが、「サボ力」という考え方です。
それは決して怠けることではなく、無駄を手放し、自分にとって無理のない状態をつくるための戦略的なマインドセット。

本記事では、五月病を未然に防ぐために、この「サボ力」をどう実践していくか。
日々の働き方を少しだけ軽くするヒントを、具体的に紹介していきます。

1.なぜ新社会人や異動者は五月病になりやすいのか?

結論から言えば、新しい環境では「頑張ること」そのものが目的化しやすいからです。

新生活が始まる4月。誰もが早く仕事を覚えようとし、期待に応えようと全力で走ります。
その姿勢自体は悪いことではありません。むしろ自然な反応です。

ただ、日本の職場には「長く働くこと」「一生懸命に見えること」が評価されやすい空気があります。
その中で真面目な人ほど、与えられた仕事を疑わず、すべて抱え込もうとする。

気づけば、休む余白もなく走り続けている状態です。

そしてある日、ふとブレーキがかかる。
朝起きられない、仕事に行くのがつらい、理由もなく気分が落ち込む——そんなサインが現れたとき、すでに心身は限界に近づいています。

五月病は、突然やってくるものではなく、「頑張り続けた結果」として現れるもの。
だからこそ、無理を前提にした働き方には注意が必要です。

2.「サボる=悪」という思い込みを捨てる

五月病を防ぐために、まず見直したいのが「サボること」に対する認識です。

多くの人にとって、「サボる」という言葉にはネガティブなイメージがあります。
やるべきことから逃げる、評価を下げる行為——そんな印象が強いかもしれません。

でも、本当にそうでしょうか。

ここでいう「サボる」とは、単なる怠慢ではありません。
自分にとって不要な負担を減らし、よりよい状態をつくるための選択です。

限られた時間とエネルギーの中で、何をやらないかを決める。
無駄な作業を手放し、本当に必要なことに集中する。

その積み重ねが、結果としてパフォーマンスを高め、自分を守ることにもつながります。

つまり「サボ力」とは、ラクをするための技術ではなく、長く働き続けるための戦略。
古い価値観に縛られず、自分なりの働き方を選び取るための力です。

3.五月病を防ぐ「サボ力」の実践メソッド3選

①「やめるリスト」を作る

まず取り入れたいのが、「やめる」という選択です。

新しいことを増やす前に、いま抱えているタスクを見直してみる。
形式だけになっている会議や、誰も読んでいない資料など、惰性で続けている作業は意外と多いものです。

それらを一度リストアップし、「本当に必要か?」と問い直す。
そして不要だと判断したものは、思い切って手放す。

やらないことを決めるだけで、時間にも心にも余白が生まれます。
その余白こそが、ストレスを軽減し、余裕を取り戻す鍵になります。

②タスクの間に「小休止」を挟む

次に意識したいのが、休み方です。

仕事を詰め込むほど成果が上がると思われがちですが、実際には逆。
タスクを連続して処理し続けると、集中力も判断力もどんどん削られていきます。

そこで有効なのが、タスクの区切りごとに短い休憩を入れること。
15分でもいいので、一度手を止めてリセットする。

この「小休止」があるだけで、思考の質は大きく変わります。
結果として仕事の精度も上がり、無駄な消耗を防ぐことができます。

③17時以降は「回復の時間」にする

1日の終わり方も重要です。

おすすめは、1日を「集中」「調整」「回復」の3つに分ける考え方。
そして夕方以降は、意識的に「回復」にあてる時間にする。

仕事を持ち帰らず、物理的にも心理的にも距離を取る。
散歩をする、体を動かす、誰かと話す——頭を使わない時間をつくることがポイントです。

しっかり休むことで、翌日のパフォーマンスは確実に変わります。
オンとオフの境界をつくることは、長く働くための前提条件です。

まとめ|限界を迎える前に「サボ力」で自分を守る

「サボ力」とは、ただの怠けではありません。
無駄を手放し、自分にとって心地よい状態をつくるための選択です。

4月や5月のしんどさは、多くの場合「頑張りすぎ」のサイン。
だからこそ、さらに頑張るのではなく、一度立ち止まって整えることが必要です。

少しだけ力を抜く。やらないことを決める。きちんと休む。
その積み重ねが、結果的に自分を守り、仕事の質も高めてくれます。

もし今、少しでもしんどさを感じているなら——
無理を続ける前に、「サボる」という選択肢を思い出してみてください。

頑張らない力が、あなたを長く支えてくれます。

『サボ力』 発売中
著者プロフィール

谷川 輝(たにかわ・ひかる)
株式会社BitBiz代表。起業家だった父の影響もあり、1日の行動をすべて付箋に書き出すなど、幼少期から「サボ力」につながる思考・行動力を養う。
大学卒業後は社労士法人で数百人規模の組織改善に携わり、上場企業の労務デューデリジェンス業務を経験。入社3年目にデジタル化の新規事業を立案し、労務デューデリをWEB上で完結させるシステムを独自に開発。
28歳のときに独立し、現在は複数企業の業務改善コンサルティングに従事。無駄な作業や思考の罠から解放され、最小限の労力(ストレス)で最大限の成果(幸せ)を生み出す「サボ力」メソッドを提唱。


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