江田島で旅をしながら感じる幸せ【広島で暮らすように旅する】
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広島の中山間地域、いわゆる「里山」に暮らす若きチャレンジャーたちだから知っている地域の魅力を、そっと伝える。
そんなローカルガイドに会いに行く、ディープな旅を紹介します。
江田島は広島、呉、宮島に囲まれたザリガニ型の島。海軍兵学校の歴史を有し、日本有数の牡蠣の産地です。
それよりなにより、島の形以上に個性豊かな人々の生きざまがすてきなんです!
【案内人】
後藤 峻さん
広島出身。東京でのサラリーマン生活を経て江田島市へ移住。地域おこし協力隊として活動後、一般社団法人 フウドを設立。移住サポーター、コミュニティスペース館長、SUPインストラクター
「日常」に感じる小さな幸せ。そんな感覚を旅人にもおすそ分けしたい
広島出身の僕は、進学を機に広島を離れ、大学卒業後は東京で会社員として勤めていました。生まれ育った広島が好きで、20代のころから「30歳になったら広島へ戻ろう」と考えていました。また、学生時代から「島」が好きで、日本全国のいろいろな島を訪れてきました。そんな広島好き、島好きとして、広島の島に暮らしたいという思いが募り、江田島市に住むことを決めました。

集会所を改修したコミュニティスペース「フウド」。個性的な人が出入りしているので、ふらっと訪ねると思いがけない出会いが待っているかもしれません/広島県江田島市沖美町畑997-2
江田島市に暮らして3年が経ち、当時は新鮮だった島の風景も今では日常になりつつあります。ただ、不思議なことに、そんな日常の風景に今もいちいち感動を覚えてしまいます。朝、海を見て「天気が良いな」と思ったり、車ですれ違う知人に手を振ったり、近所の人に野菜をもらったり、仕事帰りの夕日がきれいだったり、庭でたき火をしながら飲むビールがおいしかったり……。きっとそんな風景はよその里山にもあるのだろうけど、僕にとっては特別な日常の風景で、そんな日常に幸せを感じられるって、とてもありがたいことだと思うのです。そして、この「日常に感じる幸せ」を、訪れる人にもおすそ分けしたい。それが僕の考える「未来を旅する里山ツーリズム」。これまでにも、島を訪れた方々に僕の感じる日常の幸せに触れてもらってきました。僕にとっての日常は旅人にとっての非日常となり、そこに小さな幸せを感じてもらえることを実感しています。
<案内したい場所>
海の上に浮かんでボーッとする
海の上を散歩するような感覚で楽しめるSUP(スタンドアップパドルボード)のプログラムを提供する「えたじまSUP」。穏やかな江田島湾を拠点にインストラクターが丁寧にレッスンしてくれるので初心者でも安心して体験できます。パドルを漕いでスイスイ進むのも癖になりますが、ボードの上に仰向けになって空をボーッと眺めるのが最高のひとときです。
名称 | えたじまSUP |
住所 | 広島県江田島市能美町中町 ヒューマンビーチ長瀬(Googleマップはこちら) |
電話 | 082-569-4617 |
営業 | 予約制 |
行けば誰かに出会う喫茶店
三高港フェリー乗り場の目の前にある喫茶店「かふェ渚」。笑顔がすてきで、トークがおもしろいマスターとママが出迎えてくれるアットホームな居場所です。いつも常連さんでにぎわっているのに、初めてでもすっと入りやすい不思議なお店。行くと大体、知っている人に会います。島の情報も集まる場所なので、ぜひ一度訪れてみて下さい。だいたい朝から昼ちょっと過ぎまでオープンしています。このゆるさも島ならではです。
店名 | かふェ渚 |
住所 | 広島県江田島市沖美町三吉2717(Googleマップはこちら) |
電話 | 0823-47-0016 |
定休日 | 月・火曜 |
車屋さんの絶品サツマイモ
車の板金塗装業を営む峰商事さんは、サツマイモ農家でもあり、耕作放棄地を開墾して育てたサツマイモからスイーツや菓子、芋焼酎などをつくっています。「考えるな、感じろ」が口癖の井上峰志社長は、僕が尊敬する島人の一人です。また、店長ホリベエのほんわかしたおもてなしも個人的にツボです。
店名 | てくてくのさつまいも本舗 |
住所 | 広島県江田島市大柿町大原261-1(Googleマップはこちら) |
電話 | 0823-40-3399 |
営業 | 10:00~18:00 |
定休日 | 火・水曜 |
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堀友良平[株式会社ザメディアジョンプレス 企画出版編集・FLAG!web編集長]
東京都出身。学研⇒ザメディアジョンプレス。企画出版、SNS、冊子などの編集担当。書籍「古民家カフェ&レストラン広島」などのグルメ観光系や、「川栄李奈、酒都・西条へ」などのエンタメ系なども制作。学研BOMB編集部時にグラビアの深さを知りカメラに夢中
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