【1月2日~横川シネマで再上映決定!】ドラマ『鯉のはなシアター』 広島カープの昔のユニークなエピソードと現代劇が織りなす感動の小説を再び映像で!
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華々しい選手たちの活躍の陰に、先人たちが築き上げてきた「広島東洋カープ」の秘話を『鯉のはなシアター』(広島ホームテレビ)では毎週、深夜に紹介している。(現在、『鯉のはなシアターclassics』として毎週日曜日の深夜に再放送中)
そんな知られざるカープ秘話を映像だけでなく、ライトなカープファンに向けて、またはカープの魅力をわかりやすくおもしろい内容にした書籍ができないかと企画し、実現したのが小説『鯉のはなシアター』だ。著者は同番組放送作家の桝本壮志さんで、この企画を持って行った時に「小説にしましょう!」と快諾していただいた。
小説『鯉のはなシアター』(著者:桝本壮志/発売:ザメディアジョン)
当時、広島に移住して2年もたたない僕は、カープの人気ぶりに驚いていた。そこまで人をひきつけるカープの魅力とは一体何だろう、と。そんなとき、たまたま見た番組が「鯉のはなシアター」だった。
そして、その番組を通してさらに驚いたことがった。
それは、毎週放送できるぐらいの数々のエピソードがあることと、報道番組やニュースでも取り上げないカープの史実を徹底的な取材で製作する番組スタッフの熱量だ。
そのとき純粋に、熱量のある番組スタッフが調べ上げたこれらのエピソードを、僕みたいな人や今のカープしか知らないファンにも知ってほしいと思ったのが企画立案のきっかけだった。
僕にできることといえば書籍にすることで、そして企画案を番組に持ち込んだのが始まりだった。
そして、この企画をおもしろくしていただけたのは、「小説」にするという桝本さんのアイデアだろう。次々とストーリーアイデアが浮かぶ桝本さんは、さすがというべきか、内容は実際に番組が取材を通して判明したカープにまつわる実話を交えながら、桝本さんの描く物語を織り交ぜたストーリーが展開していくようにした。物語は謎の男を中心に商店街の人々が、それぞれの事情を抱えながらも「何かに一生懸命になる」ことの可笑しみと愛おしさが伝わってくるハートウォーミングな内容とし、広島東洋カープが「復興」するために動いた実話を真似することで、少しずつかつての活気を取り戻していくストーリーにした。こんな僕でも読み終えた時には「広島東洋カープ」の歴史がわかる一冊で、さらに小説ということもあって物語としても感情移入しやすくなっている仕上がりとなった。
もちろん、カープの歴史を知っているコアファンでも、物語として読めるので十分に楽しめる内容になっている。まだ小説を読んでいないという人は、ぜひ読んでみてほしい。
1月2日より横川シネマで再上映
小説『鯉のはなシアター』は2017年5月に発売し、翌2018年に映像化された。監督は広島を題材にした映画『シネマの天使』『彼女は夢で踊る』などを撮り続けている時川英之さん。
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そして主演にはカープファンのチュートリアルの徳井義実さんを迎え、大林宣彦監督作品でも脚光を浴びた矢作穂香さんや八嶋智人さんなど豪華俳優陣が、オール広島ロケで撮影された作品だ。音楽では奥田民生さんや、ソプラノ歌手・野々村彩乃さんなど広島にゆかりのある音楽家が担当し、小説とはまた違ったおもしろさが楽しめる作品となった。
そして、映画になることだけでも驚くべきことであるのに、同年開催された「広島国際映画祭2018」にて「ヒロシマ平和映画賞」を受賞。
まるで小説の物語に沿うように、多くのお客様や映画ファンから愛された『鯉のはなシアター』。
そして2020年。
コロナ禍で延期されたプロ野球が開幕しておよそ2か月が経過した。
ペナントレースで苦戦を強いるカープ。コロナ禍で疲弊している住民。
そんなずべての人たちを再び応援するかのように、『鯉のはなシアター』の再上映が決定した。
広島カープの昔のユニークなエピソードと、現代劇が織りなす街の復興への感動の物語が描かれているように「今こそ力を合わせて街を元気に!」。そんな気持ちになれるきっかけとなれば、それ以上うれしいことはありません。
【20年12月下旬〜21年1月上旬の横川シネマ上映スケジュール】12/19の『広島こわい映画祭』延期に伴う変更を加え、来年1/15までの時間割を更新しました。
ご来場のお客様には、上映中のマスク着用・入場時の手指消毒など、お願いや制限を設けて営業しております。引き続き、ご協力お願いいたします。 pic.twitter.com/WtnmOCZB2n
— 横川シネマ (@yokogawacinema) December 15, 2020
<『鯉のはなシアター』ストーリー>
東京で夢破れ、故郷の広島に戻ってきた奥崎愛実(あいみ)(24)は人生に迷っていた。祖父の経営する映画館は経営難で閉館するという。「万策尽きた」と諦める人々の前に、徳澤という不思議な男が現れる。彼は自信たっぷりに語った。「昔のカープはお金がなくても知恵を絞り生き残ってきた。」そして広島カープの昔話を出しながら映画館復興のアイデアを提案。突拍子もない提案に困惑する愛実と商店街の人々だが、彼が語る知られざるカープの珠玉エピソードに驚きを隠せない。戦後、スポンサーを持たぬ貧乏市民球団であった広島カープは、それまで誰も考えなかったアイデアを絞り出し、何度も危機を乗り越えて成長した。昔のカープ秘話をもとに試行錯誤し始める商店街の人々。映画館に少し活気が戻ってきたかのように思えた頃、突然、謎の男徳澤が姿をくらませる。あきれかえる愛実たちだが、次第に彼が来た本当の理由が明らかになる…そして、広島の街にドラマが起こり始めた!
<キャスト>
監督:時川英之(ときがわひでゆき)
キャスト:徳井義実 矢作穂香
小越勇輝 高尾六平 八嶋智人 松本裕見子 尾関高文 石本竜介 小沢一敬 緒方かな子
那波隆史 末武太 東ちづる 渡辺弘基 木下富雄 北別府学 ほか
<原作>
桝本壮志
『鯉のはなシアター』(著者:桝本壮志/発売:ザメディアジョン)

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■鯉のはなシアターHP■

堀友良平[株式会社ザメディアジョンプレス 企画出版編集・FLAG!web編集長]
東京都出身。学研⇒ザメディアジョンプレス。企画出版、SNS、冊子などの編集担当。書籍「古民家カフェ&レストラン広島」などのグルメ観光系や、「川栄李奈、酒都・西条へ」などのエンタメ系なども制作。学研BOMB編集部時にグラビアの深さを知りカメラに夢中
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