映画『ABYSS アビス』9月15日より公開(広島は10月6日より公開)――「この恋と、沈むだけ」 渡辺あやと須藤蓮の共同脚本。待望の監督第2作
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都会の喧騒と海の静寂を行き来する
若者の<傷>と<再生>を描く
等身大で現代の渋谷を描く『ABYSS アビス』(2023年)は、広島・尾道を舞台に、青年の繊細な情愛を描いた『逆光』(2021年)で、初監督・主演を務めた須藤蓮の二作目。
2023年9月15日(金)より渋谷シネクイントほか全国で公開される。※広島では10月6日(金)からサロンシネマ、10月14日(土)からシネマ尾道にて公開
本作は『逆光』に先駆けて企画が進んでいたが、コロナ禍で制作が休止されていた。そのため、『逆光』が須藤蓮の初監督作となり世に出ることとなったが、ついに須藤蓮の本当の処女作として『ABYSS アビス』が公開となった。
また、本作は映画『ジョゼと虎と魚たち』(2003年)や連続テレビ小説「カーネーション」(2011年)、ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」(2022年)などの脚本を手掛けてきた渡辺あやとの共同脚本で、『逆光』に続いてのタッグだ。
本作のタイトル『ABYSS アビス』は「深淵」という意味。渋谷のナイトクラブで働く現代の若者が、死んだ兄の恋人と出会い、純粋な恋心に沈んでゆく様を描く。
誰もが一度は感じたことのある、痛みや胸の苦しみを思い出すような痛々しいほどの純愛物語で、心の琴線に触れる繊細な作品だ。
『逆光』に引き続き、監督・主演は須藤蓮自身が務める。
ヒロイン役は『私の知らないあなたについて』(2023年)で、映画初主演を果たしたばかりの佐々木ありさが圧倒的な透明感と体当たりの演技で魅せた。
『逆光』とは全く違った雰囲気の本作は、須藤監督の若い視点ならではの描き方に加えて、圧倒的な映像の美しさや若手音楽家・辻田絢菜による音楽にも注目が集まる。須藤蓮らしい感性が光る勢いのある作品となった。
STORY
渋谷のバーでバイトをしながら暮らす23歳のケイ。ある日、行方不明だった兄が故郷の海で自殺した報せが届く。葬儀でかつての兄に乱暴されていた女ルミと出会い、ケイは強く惹かれていく。
その後、偶然の再会をした二人、傷つくケイに手を差し伸べたのはルミだった。ケイはルミに安らぎを覚え、ますます想いを強くする。
しかしあるとき、ケイはルミに全てを知られることになり、ルミはケイの目のまえから姿を消した。
しばらくして突然ケイの元に戻ってきたルミは身も心も傷だらけだった――。
そこから二人の逃避行が始まる。
<『ABYSS アビス』公式ホームページ>
<サロンシネマ 上映スケジュール>
https://johakyu.co.jp/schedule/month.html
<製作>
柳裕淳、渡辺あや、國枝祐希、須藤蓮
<配給>
FOL
<スタッフ・キャスト>
監督:須藤蓮
脚本:須藤蓮/渡辺あや(共同脚本)
音楽:辻田絢菜
出演:須藤蓮 佐々木ありさ 夏子 松本亮 浦山佳樹 三村和敬 二ノ宮謙太
芝紗也加[株式会社ザメディアジョン メディア関連事業部クリエイティブサポート]
高知県出身。冊子やリーフレット、パンフレット、広告などを企画。マリーナホップ発刊の情報誌『Aletra』、お好み焼アカデミーによる『お好み焼シンポジウム』プロジェクトなどを運営。映画、読書が趣味。最近は刺繍に目覚めたり、絵本講師になるため勉強中。
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