日本酒と本のペアリングを楽しむ特別イベント 3月29日開催|賀茂鶴酒造×くらくら西条フェスタ
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3月29日、広島駅周辺はきっと混沌としている
プロ野球開幕2戦目の応援に向かう人々が足早に歩き、オープンしたばかりの広島駅ビル「minamoa(ミナモア)」には何か新しいものを探している人々が集まるだろう。熱気と期待が入り混じるその空気の中で、エディオン蔦屋家電の片隅に、ひっそりと、それでいて確かに存在する空間がある。
『「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録記念 賀茂鶴酒造×くらくら西条 「日本酒と文化のフェスタ」』。
長い名前だ。
でも大事なのは名前の長さじゃない。その背後に広がる物語と、ゆるやかな時間の流れだ。
日本酒と本の文化。その関係は案外、親しいものかもしれない。
昨年12月、日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録された。それはつまり、日本酒が単なる飲み物ではなく、歴史と時間を内包した文化そのものであるということだ。発酵の神秘、蔵人の手仕事、静かに積み重ねられた時間。すべてが詰まっている。
本もまた、文化そのものだ。読書という行為は、時間の流れに身を委ねることでもある。ページをめくるごとに、物語が立ち上がり、感情が生まれ、記憶の片隅にしみ込んでいく。
本と酒、どちらも人間が時間とともに味わい、蓄積していくものだ。
酒と本のペアリング——それは、静かで贅沢な時間の過ごし方だ
広島の賀茂鶴酒造は、そんな時間の流れの中で生まれた。そして作家・清水浩司さんは、その酒と時間を巡る旅を書き記した。『くらくら西条』という本は、単なる酒蔵案内ではなく、西条の酒文化の地図のようなものだ。日本酒が生まれ、育まれ、そして人々の記憶に残る。その流れを言葉にした一冊だ。
一冊の本を開き、言葉を味わいながら、ゆっくりと日本酒を口に含む。あるいは、ふとした一節に目を止め、グラスを傾ける。日本酒の香りと、活字が織りなす世界が重なり合い、互いに引き立て合う。たとえば、歴史の本を読みながら長い時を経た熟成酒を嗜むのもいいし、詩集をめくりながら香り高い吟醸酒を味わうのもいい。
酒と本、それぞれの物語が交錯し、新しい感覚が生まれる。
このイベントでは、賀茂鶴の酒を試飲しながら、杜氏や蔵元が語る物語に耳を傾けることができる。そして清水浩司さんが、その物語の隙間を縫うように言葉を紡ぐ。酒が好きな人も、読書が好きな人も、この時間の流れに身を委ねてみるといい。
騒がしい街の中で、静かに流れる時間
広島駅周辺は、3月29日、きっと混雑している。人々は先を急ぎ、あるいは何かを求めて歩く。でも、もしも少し立ち止まって、日本酒の香りを胸いっぱいに吸い込んでみたらどうだろう?
文化とは、静かにそこにあるものだ。それは誰かに押しつけられるものではなく、ふと気づいたときにそっと寄り添ってくるものだ。
この春の一日、広島駅前の喧騒から少し離れ、ゆっくりと流れる時間に身を委ねてみよう。日本酒と本、そのペアリングは、案外悪くない。
イベントの詳細は下記、またはエディオン蔦屋家電のホームページをご参照ください。
トークイベントスケジュール
◇TALK①
14:30~15:30 賀茂鶴酒造杜氏 椋田茂氏×清水浩司氏「受け継いできた酒造り」
◇TALK②
第1部 16:30~16:45 賀茂鶴酒造広報 太田裕人氏による酒造り歌披露と「賀茂鶴のお酒紹介」
第2部 16:45~18:00 賀茂鶴酒造代表取締役 石井裕一郎氏×清水浩司氏「日本酒文化のあるくらし」
※ご予約の際は、ご希望のお時間の受付サイトへ進んでください。(ページ下部にございます)
事前予約も受付いたしますが当日のご参加も可能です。
※ご来場者様にはお酒の試飲がございます。(20歳以上のお客様に限ります。お車でお越しのお客様はご参加いただけません。)
【登壇者プロフィール】
石井裕一郎(いしい・ゆういちろう)
1965年生まれ。1989年にNHK入局。教養番組部ディレクター、大阪放送局編成部チーフ・プロデューサーなどを経た後、2017年に賀茂鶴酒造入社。2022年、代表取締役社長就任。日本酒を通して新たな日本文化の創造を模索する。
椋田 茂(むくだ・しげる)
1978年、広島市生まれ。1997年に賀茂鶴酒造に入社。2011年、賀茂鶴二号蔵杜氏に就任し、2013年に日本酒造技術研究連盟で1位を獲得。全国新酒鑑評会では通算6回の金賞受賞経験を持つ。
太田裕人(おおた・ひろと)
1978年、東広島市西条生まれ。2004年、賀茂鶴酒造入社。2016年、中国新聞広告賞企業広告賞を受賞。現在は広報課の課長として製品のデザインや広告、PRなどに奔走する。また、自身はギター弾き語りで”うたうたい”としても活動。自社CMの酒造り歌も歌う。
清水浩司(しみず・こうじ)
1971年生まれ。広島在住の作家・ライター・編集者。2018年に発表した長編小説『愛と勇気を、分けてくれないか』で第9回広島本大賞受賞。現在は書籍の編集、講演、ラジオやテレビ出演など多岐にわたって活躍中。最新刊は酒蔵放浪記『くらくら西条』。
トークご予約方法
◇TALK①
14:30~15:30 賀茂鶴酒造杜氏 椋田茂氏×清水浩司氏「受け継いできた酒造り」
◇TALK②
第1部 16:30~16:45 賀茂鶴酒造 太田裕人氏による酒造り歌披露と「賀茂鶴のお酒紹介」
第2部 16:45~18:00 賀茂鶴酒造 代表取締役石井裕一郎氏×清水浩司氏「日本酒文化のあるくらし」
※お酒の試飲がございます。(20歳以上のお客様に限ります。お車でお越しのお客様はご試飲いただけません。)
イベント概要
会期 | 2025年03月29日(土) |
定員 | 各回 着席25名様(トークイベント) ※日本酒BARでの試飲や立ち見での観覧に制限はありません。 |
時間 | 12:00~19:00 |
場所 | エディオン蔦屋家電 2Fイベントルーム |
参加費 | 無料 |
お申し込み方法 | お電話・エディオン蔦屋家電のWEBでも受け付けております。 TEL:082-264-6511(エディオン蔦屋家電) |
主催 | ザメディアジョン |
共催・協力 | 【協賛/後援】 賀茂鶴酒造(株) 【ゲスト】 賀茂鶴酒造(株) 代表取締役 石井裕一郎様 賀茂鶴酒造(株)杜氏 椋田茂様 賀茂鶴酒造(株) 広報 太田裕人様 作家 清水浩司様 |
お問い合わせ先 | 082-264-6511(エディオン蔦屋家電) |

堀友良平[株式会社ザメディアジョンプレス 企画出版編集・FLAG!web編集長]
東京都出身。学研⇒ザメディアジョンプレス。企画出版、SNS、冊子などの編集担当。書籍「古民家カフェ&レストラン広島」などのグルメ観光系や、「川栄李奈、酒都・西条へ」などのエンタメ系なども制作。学研BOMB編集部時にグラビアの深さを知りカメラに夢中
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