ライフスタイル 2018/12/15

広島から世界へ届ける 新しいお土産のカタチ

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広島のお土産界に新風を吹き込む『EARTH Hiroshima』。製品にだけではなく、作られた背景や過程、人にも自然と敬意を払いたくなるMade in Hiroshimaのモノづくりとデザイン。広島から世界へ、平和の思いをのせて羽ばたく新ブランドに迫る。

広島ならではのお土産を作りたくて。

「広島に生きて暮らす者だからこそ、広島ならではのお土産を作りたくて。平和の願いが世界に広がり、地球に住む人々が幸せを感じられるようになれたら。そして広島が更に元気になってくれたら」と話す、牛来千鶴さん。山口県岩国市生まれの被爆2世。広島市で、ベンチャービジネスの支援や、商品開発の最先端を担う会社代表、その他さまざまな肩書きをもち、2児の母としても忙しい日々を送ってきた、いわゆる才色兼備のバリキャリだ。そう言ってしまうと、型破りでアグレッシブな女性を想像してしまうが、実際に牛来さんに会ってみると、物腰柔らかく、温かい雰囲気。そのキャリアと人柄の対照的な面に拍子抜けしつつも、その瞳の奥から放たれる、確固たる信念と強さを感じずにはいられない。
そんな牛来さんが、2016年12月に立ち上げたのが、世界へ届ける広島発のお土産ブランド『EARTH Hiroshima』だ。産声を上げてから約1年、地球や折り鶴をモチーフにした、これまでにない被爆地広島の平和を象徴するお土産品に、国内のみならず海外からも熱視線が注がれている。ハイセンスでおしゃれ。かつ、高品質。プレゼントとして気軽に購入できるリーズナブルな価格も魅力的だ。仕事を通じて出会った、広島を拠点に活躍する優秀なクリエイター、高い技術力を誇る地元製造業者の架橋となり、コラボレーション化を実現。現在、約22商品が、『平和記念公園内レストハウス』や『おりづるタワー』他書店など、計25ヵ所で販売。中には生産が追い付かないほどの人気商品も出始めている。
プロジェクト誕生のきっかけは牛来さんが30代のころ。大病を患ったことで、これまでの人生観ががらりと変化した。「周りのために私ができることを実行していこう」被爆2世であることを意識し始めたのも、そのころだった。約20年間、心の中で温めてきたものが、今現在しっかりと形となり全世界へ広がっていく。広島の製造業300社が参画できる規模が今後の目標だ。ものは使えば使うほど、人の思いを蓄積していくもの。大切なあの人へ渡したい、平和へと思いをはせて。

牛来千鶴
【PROFILE】
株式会社ソアラサービス 代表取締役社長教科書出版会社、企画会社に勤務した後、1999年に独立。「広島に“あったらいいな”をカタチに」を企業理念に掲げ、事業を展開。

広島の個性豊かなお土産【EARTH Hiroshima】

公式HP『EARTH Hiroshima』


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