グルメ 2018/08/23

広島の流川で初めてスタンドに行ってみた!【前篇】

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  • お酒

夜のネオン街。見渡せば立ち並ぶビルの電光看板に多くの店名を見かける。「小百合」「文」「愛華」……いわゆる「スナック」だ。広島では「スタンド」と呼ぶ。考えてみたら、おしゃれカフェやラーメン店よりも、スタンドの数は群を抜いて多い。今やスナックに通い詰める「スナック女子」と呼ばれる女性がいるほど、スナックは男女問わず気兼ねなくお酒が楽しく飲める場所になりつつあるようだ。

「行ってみたい!」

といっても、初めて行くには勇気がいる。メジャーのようで、アンダーワールドな世界。最低限の知識とマナーを知って、スタンドへと足を運んでみませんか?

編集がママに聞いて歩いた! 初スタンド心の準備

そんなわけで、今回はスナック初心者に向けたハウツーを紹介します。編集がママさんに聞いて歩いた初スタンドの基本知識。残念ながら店&顔出しNGでしたが、自分でお気に入りの店を探すのもスタンドの楽しみ方だ! 探す前にぜひ知っておこう。

準備その一、料金体系を知って楽しく遊ぼう!

初めて行く上で一番気になるし、知りたいのが料金のシステム! 一体、いくら持っていれば大丈夫なのか!? 流川で10年、スタンドのママさんをしているAさんに聞くと「直接聞いてもらったほうがいいですよ」とのこと。例えば、予算を先に伝えて、それで飲めるかを聞いてみる。ボトルキープ制や飲み放題(焼酎、ウィスキーなど)がある店もあり、店によって料金も違う。聞くのが恥ずかしいなどと言ってられない。スタンドはママさんの「家」なのだ。ルールはママさんがすべて! 優良店は、料金について相談すればママさんがちゃんと説明してくれる。あやふやに説明する店は退散しよう! 流川近辺だと、飲み放題のだいたいの相場は4000 円〜6000円。楽しく飲むために、絶対に外せない心の準備メモだ。
【キーワード:会員制】
扉によく見かける言葉。一見さんお断りではなく実は怖い人たちを寄せ付けない防衛策。

準備その二、飲み方を知っておこう!

カウンターに座ったら、まずおしぼりを手渡される。そして、飲み放題ならば、焼酎なのかウィスキーなのかを伝えよう。焼酎にも芋や麦があるので、ロック、水割り、ソーダ割りのどれかを決めて注文。無事に注文が終われば、ママさんが作ってくれる。ここでポイントがひとつある。「お店にもよりますけど、ママさんやキャストの女の子から” 一杯いただいてもいいですか?“と聞かれると思います。その時は、なるべく断らずに、一杯ぐらいはサービスしてあげるのもマナーですよ」とのこと。ただし、女の子がおねだりしてくるのも最初の一杯だけがほとんど。優良スタンドは、それ以上は求めてこない。もっといえば「お客さんが言ってくれない限り、女の子は飲まないというお店もあります。” 一杯いかがですか?“ と、勧めてあげてくださいね」。ケチらないで一緒に飲むスタンスで!
【キーワード:水割り】
芋か麦か、ウイスキーか。ママさんに勧められる一杯でもよい。

準備その三、カラオケの作法を知っておこう!

カラオケも店によってシステムがまったく違う。セット料金の中にカラオケ料金が含まれていることもあるし、1曲200円〜300円かかるお店もある。しかし、最近はセット料金の中に含まれる店がほとんどなので、さほど気にしないでいいだろう。ただし注意すべきは、スタンドはカラオケではない。一人で何十曲も歌うのは空気が読めない人となる。さらに、曲は客層を見て選ぶことも大事だ。「若い人にありがちなのが、最近の曲をたくさん歌う人がいます。1、2曲はいいですが、やはり場にあった曲を選ぶのが良いかもしれません。履歴を見て曲を選ぶのも手ですよ」。歌える曲がなければ、無理に歌う必要はない。誰かが歌っている時に手拍子をすれば、すぐに場に打ち解けることができる。
【キーワード:手拍子】
パンパン、パパン♪というリズムの合いの手が演歌には非常に合う。

ここまで読んでくださった貴殿貴女の皆様。
慌てることなかれ。
来週、後編をお送りします!
後編まで読めば、楽しいスタンドライフを過ごせます!

 


FLAG! vol.12 広島で楽しく飲めるお酒が、好きだ。

FLAG! vol.12 広島で楽しく飲めるお酒が、好きだ。

みなさん、お酒を楽しく飲めていますか? 難しいことは考えずに、楽しくお酒が飲めれば、それで良い。立ち飲みでの一期一会、シチュエーションを楽しみながら飲むお酒、友達と飲むお酒、家族と飲むお酒、一人酒……。いろんな状況で、いろんな人たちと会話を交わし、好きなことをしながら飲めるお酒が好きなんです。100ドル札に載っているお酒好きで有名なベンジャミン・フランクリンは「酒をおいしく飲めないところに良い人生もない。」と残している。本誌は、この言葉をキーワードに編集が取材してきた記録です。
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堀友良平

堀友良平[株式会社ザメディアジョンプレス 企画出版編集・FLAG!web編集長]

東京都出身。学研⇒ザメディアジョンプレス。企画出版、SNS、冊子などの編集担当。書籍「古民家カフェ&レストラン広島」などのグルメ観光系や、「川栄李奈、酒都・西条へ」などのエンタメ系なども制作。学研BOMB編集部時にグラビアの深さを知りカメラに夢中

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