観光・旅・グルメ 2026/04/30

GWは広島で日帰り観光がちょうどいい 本とめぐる小さな旅5選

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ゴールデンウィーク。
広島で日帰り観光を考えているけれど、どこに行くか決めきれない——そんな人も多いはず。

せっかくの連休なのに、
なんとなく有名スポットを回って終わるのは、少しもったいない。

だったら、少しだけ視点を変えてみる。

「どこに行くか」ではなく、
「どう過ごしたいか」から選ぶ、広島の日帰り観光。

電車に乗って気分を変えたいのか、
静かに立ち止まりたいのか、
それとも、新しい視点に出会いたいのか。

今回紹介するのは、
そんな“目的別”で選ぶ、広島の日帰り観光。

本をきっかけに見つけた、5つの小さな旅です。

読むことで、見え方が変わる。
見え方が変わると、行き先も少し変わる。

この旅、ちょっとおすすめです。

① ちょっと遠くへ行きたい気分|広電で楽しむ日帰り温泉

——『温鉄』

広島の日帰り観光で、広電に乗るという選択が意外と楽しい。

移動は、ただの手段じゃなくてもいい。

電車に揺られて、景色を眺めて、
その先に温泉がある。

それだけで、いつもの休日とは少し違う時間になる。

この過ごし方は、一冊の本から広がったもの。

たとえば、少し足を伸ばして行く「湯の山温泉」

朝の広電に乗って、街をゆっくり抜けていく。

広島電鉄は、
古い車両も新しい車両も混ざって走っていて、
“動く路面電車の博物館”なんて呼ばれることもあるらしい。

たまたま乗った車両が古かったりすると、
それだけで少し得した気分になる。

原爆ドームの前を通るときだけ、
車内に静かな音が流れるのも、広電らしい。

街を抜けて、五日市まで来たら、
今度は少しだけ山のほうへ。
それだけで観光気分が盛り上がってくる。

バスに乗り換えて向かうのが、湯来

さらに奥へ入ると、
湯の山温泉がある。

▲森井旅館の温泉(湯の山温泉)。「森井旅館」では要予約で日帰り入浴プランで入浴とお食事が楽しめます——書籍『温鉄』より引用

山に囲まれていて、時間の流れがゆっくりしている場所。

温泉に入って、少し休んで、また戻る。
それだけでも、ちゃんとリセットされる。

遠くに行かなくてもいいし、
特別なことをしなくてもいい。

いつもの電車に、少し長く乗るだけで、
それなりに気分は変わる。

そういう距離感の旅が、ちょうどいい。

<湯の山温泉 森井旅館(広島市)>

<湯の山温泉館(広島市)>

▼本の紹介記事はこちら

『温鉄』——ローカル鉄道で、温泉へ。

② 土地の文化に触れたい | 広島の西条酒蔵通りを歩く観光

——『くらくら西条』

西条・酒蔵通り。

広島駅から電車で一本。

西条は、日帰りで気軽に行けて、
降りた瞬間から“歩ける街”だ。

本には蔵の話のほか、
酒蔵通りのちょっとしたプチ情報や、
帯のウラには「酒蔵巡りマップ」もあって、
これが役に立つ。

▲各章末に掲載しているプチ情報——書籍『くらくら西条』より引用

賀茂鶴酒造白牡丹酒造のあたりを歩いていると、
白壁の建物が並んで、
煙突が立っていて、
歩いているだけで、時間の流れが少し変わる。

観光地っぽい派手さはないけど、
静かに“積み重なってきたもの”がある。

試飲ができる蔵もあれば、
ふらっと入れるカフェもある。

“どこに行くか”より、
“どう過ごすか”が見えてくる場所。

こういう日帰り旅も、悪くない。

<西条酒蔵通り(東広島市)>

▼本の紹介記事はこちら

酒都・西条の酒蔵を自称文豪が訪ねる “酒蔵”放浪記

③ 新しい視点に出会いたい | 広島の個性的な本屋巡り

——『本屋の未来を、なぜか僕らが考えてみた』

広島で日帰り観光をするなら、
本屋を目的地にしてみるのも、おすすめだ。

駅を降りて、本屋に向かう。
それだけで、少しだけスイッチが切り替わる。

たとえば、
下祇園駅から歩いていく
Lounge B booksまでの道。

せっかくなら、遠回りのほうを選ぶ。
緑道を抜けていくルート。木の色を見ながら、ゆっくり歩く。

本屋に着く前に、ちょっと整っていく感じ。

途中で考えていることは、だいたいとりとめがない。
でも、そのくらいがちょうどいい。

店の前にある黒板の言葉に、少しだけ引っかかる。
意味はわからないままでも、そのまま持ち帰る。

帰り道でふと考えたりして、また少し迷ったりする。

“帰るまでが本屋巡り”。
そんな感覚も、悪くない。

▲あなたが訪れたときは、黒板にどのような著者の作品と文章が書かれているのだろうか――書籍『本屋の未来を、なぜか僕らが考えてみた』より引用

一方、街の中心にある
アカデミイ書店に入ると、空気は少し変わる。

▲「アカデミイ書店」の店内――書籍『本屋の未来を、なぜか僕らが考えてみた』より引用

棚の奥に、たぶんどこにも売っていない一冊がある。
探していた本には出合えないこともあるけど、別の何かに出合うことはある。

それで十分、な気もする。

どこかに行くためじゃなくて、
その時間を過ごすために行く観光。

本屋は、そんな目的地です。

<Lounge B books(広島市)>

<アカデミイ書店(広島市)>

▼本の紹介記事はこちら

『本屋の未来を、なぜか僕らが考えてみた』——広島で“新しい本屋体験”を “本屋”という場所にワクワクできる一冊

④ 物語の舞台を歩きたい日に|尾道と広島の街歩き観光

——『悲しきデブ猫ちゃん 広島編 マルのさすらいのヒーロー』

デブ猫ちゃんと広島。

広島観光は、
少しだけ見方を変えると、違って見えてくる。

物語の中に出てくる場所を、実際に歩いてみる。
それだけで、いつもの街が少しやわらかくなる。

観光というより、“追体験”。

この楽しみ方も、本からもらった視点です。

たとえば、
尾道の千光寺近くにある鼓岩から見る尾道水道の景色や、
福山のばら公園はシーズンにもぴったり。

尾道や福山は、日帰りでも楽しめる観光スポットが多く、街歩きにも向いています。

▲ばら公園——『悲しきデブ猫ちゃん 広島編 マルのさすらいのヒーロー』より引用

▲尾道の鼓岩(つづみいわ)/別名「ポンポン岩」からの景色——『悲しきデブ猫ちゃん 広島編 マルのさすらいのヒーロー』より引用

少しだけ視点を借りて歩くと、
見慣れた景色にも、
ちゃんと発見があるのだから、それだけで十分だ。

<ばら公園(福山市)>

<鼓岩(尾道市)>

▼絵本の紹介記事はこちら

デブ猫ちゃん、ついに広島へ——早見和真×かのうかりん最新作『かなしきデブ猫ちゃん 広島編 マルのさすらいのヒーロー』 

⑤ 立ち止まって考えたい日に|平和記念公園の旅

——『10 Years After』

広島を舞台に、
それぞれの人生が交差していく物語。

『10 Years After』は、
“10年後”という時間軸から、
今という瞬間を見つめ直す一冊です。

舞台となるのは、これから変わっていく広島の街。

そこに生きる人たちの時間が重なり、
過去と現在、そして未来がゆるやかにつながっていく。

この本を読んだあと、
同じ街を歩いてみると、少し感覚が変わる。

たとえば、
平和記念公園を歩く時間。

目の前にある風景だけでなく、
ここを訪れる人たちのこれからや、
この場所が先の時間でどう在り続けるのかを、
自然と想像してしまう。

観光は、
「今を見ること」だと思っていたけれど、

本当は、
“時間ごと場所を見ること”なのかもしれない。

何かを理解しようとしなくてもいい。
ただ、少しだけ時間の視点をずらしてみる。

それだけで、
同じ場所でも、少し違って見えてくる。

広島には、
そういう見方に応えてくれる場所がある。

日帰りでもいい。
短い時間でもいい。

少しだけ立ち止まって、
“その先の時間”を想像する。

そんな旅も、
きっと悪くない。

<平和記念公園(広島市)>

▼本の紹介記事はこちら

広島を舞台にした短編集  稲田幸久の最新作『10 YEARS AFTER』発売中!

GWは視点を変えた日帰り旅がおすすめ

ゴールデンウィークは、特別な時間。

でも、無理に遠くへ行かなくてもいい。

広島から日帰りで行ける距離に、
ちゃんと気分が変わる場所はある。

本をきっかけに視点を変えるだけで、
いつもの場所も、少しだけ違って見えてくる。

今回の5つは、どれも
“日常を少しずらすための旅”です。

まずはひとつ、やってみる。

本を読む。
電車に乗る。
少し歩いて、どこかで立ち止まる。

それだけで、GWの過ごし方は変わります。

※本記事はFLAG!web掲載の書籍紹介記事をもとに、広島でのGW日帰り旅として再編集しています。


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