グルメ 2020/09/17

本を読みながらゆっくりとした時間を過ごせるコーヒーとカレーのお店【横川/イリガン珈琲店】

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JR横川駅の南口から、路面電車の線路沿いを歩いていくと、レトロな雰囲気の白い看板が目に入る。店に入ると、コーヒーとカレーの香りにつつまれる。

毎日通いたくなる街の喫茶店

「イリガン珈琲店」は、2017年にオープンしたこだわりのコーヒーとカレーの喫茶店。もともと安芸太田町の道の駅にて、家族で3年間カレー屋さんをしていたそうだ。契約期間が終了し、「街でお店を開こう」と、家族全員でお店を構えている。

「イリガン」という店名は店長の「名切(なぎり)」という名字が由来。名字をローマ字にした「NAGIRI」を反対から読むと「IRIGAN」になることから名づけた。

「自分がおいしいものを作って、お客さんが来たいときに来るというのが喫茶店としてあるべき姿」だと話してくれた名切さんは、横川にはお客さんが思い思いの時間を過ごせる喫茶店が、他のエリアに比べて少ないと感じていた。そこで、そういう喫茶店らしいお店になればと思い横川でお店をオープンしたという。

店内には、カウンターとテーブル席があり、ナチュラルな木目調のテーブルやイスが置かれた落ち着いた空間となっている。また、店内の奥にあは家族でセレクトした本が並ぶ本棚がある。一部の本には図書カードが入っていて、レンタルすることができるとのこと。店内で飲食を楽しみながら読んだ本の続きが気になったり時間が足りない場合は、借り手自宅でゆっくり読むことも可能だ。貸出期間は特に決めておらず、次に訪れる際に返却すれば良いというシステム。本のジャンルは様々なので、通いながら読破する楽しみ方は、小説や漫画が置かれていた昔ながらの喫茶店を彷彿とさせる。

こだわりのコーヒーとカレーを堪能

少量ずつ焙煎できるのが自家焙煎店の強み

コーヒーは毎月豆が変わり、月に5~6種類のメニューが登場する。産地や銘柄ごとに豆をだいたい3種類くらい選んで、それを深い焙煎と浅い焙煎の2つに分けて焙煎するこだわりだ。お店に入ってすぐ左手に置かれている焙煎機は「フジローヤル」という日本製のもので、日本でポピュラーなもの。焙煎という作業を通してのみ食品として成立するコーヒーにおいて、焙煎はとても重要なものと考えているからこそ、自家焙煎というスタイルにこだわっている。

味の変化を楽しむために豆の購入の際はできるだけ焙煎して 日が浅いものをおすすめしている。オンラインショップでも購入可

ペーパードリップに比べてまろやかな味わいが特徴のネルドリップ。手作りだというこだわりのネルドリップセットはオンラインショップでも購入できる

その他インスタグラムによくあがっているコーヒーサンデー(480円)も人気メニューのひとつ。もともとメニューにあったソフトクリームと組み合わせる形で出来たメニューで「いつも通りコーヒーを入れてゼリーにした後、ソフトクリームを乗せてみたらおいしくて!」とメニューが誕生したという。コーヒーにこだわっているからこそ成立したメニューだ。

カレーは、玉ねぎがメインの甘めのルーが特徴。半日から一日がかりで飴色になるまで炒めた玉ねぎをベースにしている。自家製ハンバーグが入った「ハンバーグカレー」は、ルーとハンバーグを一緒に煮込んでいるので、お肉が柔らかく、肉汁がルーに溶け込んでいる人気メニュー。さらに、季節ごとに変わる限定のカレーも人気で、秋は毎年「きのこカレー」を作っている。

イリガンカレー(800円)。ミニサラダ付き

今回、私は欧風ビーフカレー「イリガンカレー」を注文。カレーにはサラダと福神漬けがついてくる。カレーを一口食べてみるとルーの甘みが広がる。使われているスパイスは4~5種類程度で、ルーに溶け込んでいる玉ねぎの甘さが引き立つ優しい味だ。辛いのが苦手な人でもぱくぱく食べることができるだろう。使っているお肉は国産和牛。良いものを使えばそれだけおいしくなるので、提供にちょうど良い価格帯のギリギリまでいいものを使おうと心掛けているそうだ。

食後のコーヒーは、「エチオピア イルガチェフェ コケ ウォッシュド」というエチオピアの豆を使った浅ヤキのコーヒー。浅い焙煎なので苦みが少なく、クリアな酸味を感じることができる。砂糖を入れずに飲んでもおいしく飲むことができた。カレーを食べたあとにほっと一息つける一杯だ。

 

今年8月にオープンしたばかりの2号店「イリガン咖喱店」では、はテイクアウトをメインで行っている。2号店をはじめたきっかけは、カレーがとても人気で、仕込みが追い付かなくなってしまったから。今はどちらのお店もメニューは一緒にしているが、今後は変えていこうとしている。お店の特徴に合ったメニューへと変化していきそうだ。

「あくまで飲食店の中での喫茶店」と、喫茶店らしさを語ってくれた店長さん。食事を楽しみながら「喫茶店」でそれぞれの好きな時間を過ごしてみては。

 

■おすすめの本■

『大坊珈琲店』(著者:大坊勝次/発行:誠文堂新光社)

東京に「大坊珈琲店」というコーヒー屋さんがあったんですけど、大坊さんっていう店主の方が有名で、お店をはじめるってなったときに、勉強した本の一冊です。常連さんたちの視点で、「大坊珈琲店」について書かれたエッセイが集められた本になっていて、「大坊珈琲店」に行くときの話やこういう事件があったという話が書かれていておもしろいです。喫茶店らしくていいなという感じがします。

 

店名 イリガン珈琲店 イリガン咖喱店(2号店)
住所 広島市西区横川町1-6-20 広島市西区横川町3-1-15
電話番号 080-9138-4496 070-1870-4786
営業時間 10:00-18:00

(月曜日のみ10:00-17:00)

10:00-16:00
定休日 水曜日 不定休
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取材・文/下村晃枝

写真/福角智江

編集/堀友良平

紹介したお店はこちら


堀友良平

堀友良平[株式会社ザメディアジョンプレス 企画出版編集・FLAG!web編集長]

東京都出身。学研⇒ザメディアジョンプレス。企画出版、SNS、冊子などの編集担当。書籍「古民家カフェ&レストラン広島」などのグルメ観光系や、「川栄李奈、酒都・西条へ」などのエンタメ系なども制作。学研BOMB編集部時にグラビアの深さを知りカメラに夢中

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