観光・旅 2019/07/14

現地のひとにおすすめ!広島の奥座敷「湯来温泉」で田舎体験【広島で暮らすように旅する】

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広島の中山間地域、いわゆる「里山」に暮らす若きチャレンジャーたちだから知っている地域の魅力を、そっと伝える。
そんなローカルガイドに会いに行く、ディープな旅を紹介します。

かつては広島の奥座敷だった「湯来温泉(ゆきおんせん)」。今、その温泉を中心とした多様性溢れる町へ変化しようとしている。目指すは世界一のZATTA THE WORLD!自然とも共存する日本の田舎だからこそ

湯来温泉。広島市中心部から車で50分。かつては広島の奥座敷として栄え、10軒以上の旅館が軒を連ねたこの街も、今では旅館が2軒のみという寂れた温泉街になっています。いや、なっていた、と言い換えられる日も実は遠くないのかもしれません。湯来町では、未来へ向けた新しい息吹を、あちらこちらで感じることができます。

佐藤さんが語る湯来の魅力

”僕が湯来に引越してきたのは、2014年の4月でした。湯来の中でも最奥部、上かみ多た田だという人口100人ほど、リアルなカカシが170体も住む(?)小さな集落に住んでいます。僕が湯来の可能性を感じたのは、自らの結婚式「いなかウェディング」をプロデュースしたときです。参加者が集落での暮らしを実感でき、地域の方が講師の「田舎体験」を盛り込んだ1 泊2日のツアーによって、温かく、でも刺激がある交流がそこにはありました。そして僕は、混ぜたりつなげたりするのが好きなんだなぁ。そして、そこから新しい可能性が生まれるのを見るのが大好きなんだなぁ、と気づきました。”

カフェも宿も魚の養殖場もある集落

リアルかかし。夜はもっと不気味で、肝試しにはうってつけ。県外から見に訪れる人も

”田舎と都会を混ぜたいし、日本と世界を混ぜたい。「ZATTA THE WORLD」。もっと多様性に溢れ、理解し合える社会って、自然と共存した生き方をしている日本の田舎だからこそ生み出せるのでは、と思っています。そして、その先にある「平和」な世の中をつくるには、広島に大きな役割がある、と。広島の田舎は可能性の塊なのです。”

体験を通じた、世代も国境も越えたコミュニケーション

体験って、もちろん楽しむのが第一ですが、その先に何を提供できるか、だと思っています。僕のテーマでいえば、それは混じりであり気づきであり。僕が大好きでインストラクターをしている「シャワークライミング」という体験があります。清流を登り、ときには激流を助け合って横切ったり、滝も登ったり。もちろん楽しいのですが、体験していくと、自然の素晴らしさとか、チームで助け合うこととか、いろいろと気づくことがあります。それも、世代や国境を越えたコミュニケーションを通じて。そして、自分とも向き合う。それが、自然の中での体験の醍醐味だと思います。あなたも、新しい自分と出会ってみませんか?

シャワークライミングは6~9月に実施

湯来には大小さまざまな滝が存在し、滝巡りにはうってつけ。散策プログラムも実施中

湯来へ行ったら抑えておきたい3つの場所

田舎と都会と世界が混ざるカフェ

僕が経営するお店です。「人生で忘れていたものに気づけた気がする」って言われたお客様がいて、常にそんなお店でありたい、と思っています。お店を外国人が手伝ってくれることも多く、いろいろな対話が生まれ、まさに混ざる場に。休日には広島市内からたくさんのお客様が来られ、1 時間以上待ちということもあるので、ご予約をお薦めします。

店名 田舎café おそらゆき(いなかカフェおそらゆき)
住所 広島県広島市佐伯区湯来町多田599(Googleマップはこちら)
電話 0829-85-0855
営業 11:00~夕方
定休日 月・火曜(変更の場合あり)

おっちゃん手作り広場と民泊施設

2017年にオープン。集落出身者が、このままじゃいかん! という想いと、僕たち若者が食えるように、と重機を自ら操作して手作りで広場を造成。大人の遊び! BBQや魚のつかみ取り、かま炊きなどを体験可能。民泊はみなさんの実家が舞台。5軒からなり、囲炉裏や露天風呂を備えた家も。パワフルでゆかいなおっちゃんたちにもぜひ会ってほしい!

名称 奥湯来田舎体験ハウス/くもで交流広場いなかカフェおそらゆき
(おくゆきいなかたいけんハウス/くもでこうりゅうひろば)
住所 広島県広島市佐伯区湯来町多田420ほか(Googleマップはこちら)
電話 080-2911-0981
定休日 1月~3月が冬季休業

 

旅の最後は、やっぱり温泉♪

湯来に新スポット誕生! 約20年にわたって閉鎖されていた「湯元」露天風呂が、貸切露天風呂としてリニューアル。広島出身の芸能人が自ら湯来の檜を切り出してつくった浴槽と、打たせ湯を新設。湯来温泉街復活ののろしを上げる施設。自然湧出の極上の温泉です。川のせせらぎを聞きながら、ご家族やご友人と、ゆったりと時間を過ごすことができる。

名称 NEW!湯来温泉「湯元」貸切露天風呂(ニュー ゆきおんせんゆもとかしきりろてんぶろ
住所 湯来温泉街(Googleマップはこちら)
電話 0829-40-6016(営業時間はお問い合わせください)
定休日 月曜


堀友良平

堀友良平[株式会社ザメディアジョンプレス 企画出版編集・FLAG!web編集長]

東京都出身。学研⇒ザメディアジョンプレス。企画出版、SNS、冊子などの編集担当。書籍「古民家カフェ&レストラン広島」などのグルメ観光系や、「川栄李奈、酒都・西条へ」などのエンタメ系なども制作。学研BOMB編集部時にグラビアの深さを知りカメラに夢中

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