新刊 ビジネス
公開:2026/10/01

6年間で売上2億5000万円以上。小規模工務店が「相続・空き家」に目を向けた理由 ――『年10棟未満の小規模工務店・経営者のための「相続・空き家」案件獲得の教科書』

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  • 工務店
  • 空き家相続

工務店の仕事は、家を建てること。

それは間違いない。

では、その家を建てたお客様から、

「相続した実家をどうしたらいい?」と、相談されたらどうするだろう。

売るのか。
壊すのか。
直すのか。
貸すのか。

法律や税金のことまで関わってくると、工務店だけでは答えられないこともある。

けれど、土地と建物のことなら、工務店だからこそ分かることもある。

そんな発想から、「相続・空き家」を新たな仕事の入口として考える一冊が『年10棟未満の小規模工務店・経営者のための「相続・空き家」案件獲得の教科書』です。

著者は、現役の地方工務店経営者である中山修さん。

6年間で売上高2億5000万円以上という実績

中山さんは、大工棟梁だった祖父が創業した工務店を父から受け継いだ三代目。

地域に根を張り、家を建ててきました。

そんな中山さんのもとに、以前家を建てたお客様から、相続した不動産について相談が寄せられました。

「この不動産は売れるのか」

「解体したほうがいいのか」

「少し直して、賃貸に回すことも考えたい」

そこで中山さんが気づいたのが、工務店の仕事と相続不動産の意外な接点でした。

相続の法律や税務は、司法書士や税理士など、それぞれの専門家に任せればいい。

工務店は、土地と建物の専門家として関わればいい。

そして、必要な専門家と相談者をつなぐ。

そうして司法書士や税理士などの士業と連携し、「相続センター」という仕組みをつくっていきます。

その結果、相続案件だけで6年間で売上高2億5000万円以上という実績につながりました。

大きな会社だからできた話ではありません。

本書のタイトルにもある通り、対象は「年10棟未満」の小規模工務店・経営者。

だからこそ、この数字には目が留まります。

「相続の専門家」にならなくてもいい

ここで誤解したくないのは、工務店が相続の法律や税務まで勉強して、何でも自社で対応しようという話ではないこと。

むしろ逆です。

自分たちにできることと、できないことを見極める。

そして、できない部分は専門家につなぐ。

一方で、工務店にしかできないことは引き受ける。

相続した物件の状態を現地で確認する。解体やリフォームを検討する。売却や賃貸などの可能性を考える。

そうやって、相続を入口に、売却、仲介、解体、リフォーム、収益物件化、建て替えなど、さまざまな出口につないでいく。

本書では、この仕組みをつくるための考え方だけでなく、士業との連携方法や無料相談会の開催方法、集客の仕方まで具体的に紹介しています。

図解が多くて分かりやすい

こうしたビジネスの話は、文章だけで読むと少し難しく感じるものです。

そこで本書では、仕組みや数字、相談会の運営方法などを、図や表を使って整理。

たとえば、相続センター事業による6年間の売上実績、無料相談会の集客モデル、イベント経費の負担割合の変化など、文章だけでは見えにくい情報も図解されています。

「何をすればいいのか」だけでなく、

「なぜそうするのか」

「実際にはどのくらいの規模でやるのか」

まで視覚的に追えるので、経営者が自社に置き換えながら読み進めやすい構成です。

▲本書から引用

新しい仕事を、ゼロからつくらなくてもいい

新築市場を取り巻く環境が変わるなか、「新築だけに頼らない」という考え方は、工務店にとって避けて通れないテーマになっています。

リフォーム、リノベーション、中古住宅、空き家。

さまざまな可能性があるなかで、本書が着目するのは「相続」です。

相続は、家族の問題であると同時に、土地や建物の問題でもある。

そして工務店には、すでに土地と建物についての知識があり、地域のお客様との関係もある。

つまり、新しい仕事をゼロからつくるのではなく、これまで積み上げてきたものを、別の相談の入口につなぎ直す。

本書が示しているのは、そんな発想です。

「家を建てる会社」から、「家と土地の困りごとを相談できる会社」へ。

6年間で2億5000万円以上という実績の背景には、派手な新規事業ではなく、地域で積み重ねてきた工務店の仕事を、少し違う角度から見直すという発想があります。

年10棟未満の小規模工務店・経営者に向けて、著者自身の経験をもとに、その具体的な方法をまとめた一冊です。

著者プロフィール

中山 修(なかやま・おさむ)

千癒の家 株式会社わいけい住宅代表取締役。GNC一級建築士事務所代表・監理建築士。一級建築士、一級建築施工管理技士、一級土木施工管理技士、宅地建物取引士。中山式相続不動産アカデミー主宰。

大工棟梁だった祖父が創業した工務店を受け継ぎ、三代目として地方工務店を経営。現場で培った経験と、地域密着工務店ならではの実践知をもとに、これからの地方工務店の新しい生き残り方を発信している。

趣味はゴルフと格闘技。月一ゴルファーでベストスコア88。学生時代は柔道に熱中し、柔道三段。家族4人と愛犬1匹と暮らし、中学生の息子の柔道にも熱を入れている。

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