広島の経営者に問う「変革」と社会価値創造 —— チェンジ・リーダーの思考
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社会価値創造から読み解くローカル企業の可能性
変革の必要性は分かっている。
しかし、どこから手をつければいいのかが見えない。
本書は、そんな経営者や事業に関わる人に向けて、「変わり方」を整理するための視点を提示する一冊です。
- 事業の方向性を見直したい
- 地方企業の可能性を改めて考えたい
- 「社会価値」と「経済価値」の両立に悩んでいる
- 若い世代に選ばれる企業のあり方を模索している
経営者がどのように考え、変化を構想し、実行していったのか。
その思考プロセスを通じて、変革を具体化するためのヒントを読み解いていきます。
なぜ今、変革が求められるのか
少子高齢化、労働人口の減少、デジタル化、国際競争の激化。
事業を取り巻く前提は、大きく変わりつつあります。
既存の事業モデルは機能しにくくなり、競争環境も変化しています。
本書はこの状況に対し、
「新たな価値を生み出すことの重要性」を指摘します。
単なる適応ではなく、変化に働きかけていく主体。
その必要性が高まっている、という問題意識です。
チェンジ・リーダーという視点

本書が焦点を当てるのは、「チェンジ・リーダー」と呼ばれる経営者です。
- 変革の必要性を認識する
- ビジョンを描き、共有する
- 現場を巻き込みながら実行する
こうした特徴を持ち、変化を前提に事業を再構想していきます。
また、企業の価値についても整理されています。
CSV(共通価値の創造)やパーパス経営といった概念を補助線に、
経済価値と社会価値を一体で捉える視点が示されています。
地方だからこそ見える可能性
本書は、地方における経営にも注目します。
人口減少や市場縮小といった課題がある一方で、
中小企業には機動力や柔軟性、地域との近さがあります。
こうした特性は、
社会課題を起点とした取り組みを進めるうえで、強みとして活かせる可能性があるとされています。
広島という文脈で読むと、この指摘はより具体的に感じられるはずです。
人材の視点も変わり始めている
若い世代の企業選びにも変化が見られます。
給与や条件だけでなく、
- 何を実現できるか
- 社会にどんな価値を提供できるか
といった観点が重視される傾向があります。
こうした動きは、近年の調査分析でも指摘されており、
企業の存在意義(パーパス)と個人の価値観との関係が、以前より重視されていることを示しています。
「どう変わるか」を具体化するために

本書の特徴は、成功事例の紹介にとどまらない点にあります。
経営者がどのように考え、試行錯誤し、意思決定してきたのか。
そのプロセスに焦点を当てています。
だからこそ、
理念を自分の状況に引き寄せて考えるための材料になる。
本書は、変革を検討するための「出発点」として位置づけられる一冊です。
著者プロフィール
早田吉伸(そうだ よしのぶ)
ソーシャルシステムデザイナー。広島県公立大学法人叡啓大学ソーシャルデザインセンター長・教授、県立広島大学大学院経営管理研究科(HBMS)教授。大学卒業後、NEC に入社しマーケティング、新規事業開発、経営企画などに従事、部門長等を歴任。その間、政府出向にて地域活性化政策やICT 政策に携わり、内閣官房主幹等を務める。企業・行政での経験を基に大学教員へ転身し、MBA 教育に従事するとともに、公立大学の設立を推進。現在は大学を核としたイノベーションプラットフォームを構築し、新たな価値創造に取り組む。博士(システムデザイン・マネジメント学)、中小企業診断士、地域活性化伝道師(内閣府)。
チェンジ・リーダーの思考―地方からの挑戦
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