赤き球団の魂 —— 昭和カープ黄金期を駆け抜けた二人のレジェンドが語る“リアルな舞台裏”
- カープ
- 大野豊
- 赤き球団
- 髙橋慶彦
広島東洋カープが黄金期を迎えた昭和の時代。
あの赤ヘル軍団を支えた選手たちのリアルな証言を、当事者自身が語るシリーズ
『赤き球団の魂』 が、新たに2冊同時に刊行されました。
本記事では、シリーズ全体の魅力とともに、第1弾・第2弾の内容を紹介します。
昭和カープの熱量を、本人の言葉でたどるシリーズ誕生
かつての広島市民球場に吹き荒れた、昭和カープならではの熱気。
その中心にいた選手たちは何を見て、どう戦っていたのか。
昭和プロ野球は、練習、上下関係、チーム文化など、
現代とは比較にならないほど“濃密”な時代でした。
本シリーズでは、その雰囲気を知る数少ない当事者が、当時の実像を語ります。
「やばい時代」を生き抜いた赤ヘル戦士たちの記憶
・選手寮での日々
・先輩・監督・コーチとの濃密すぎる関係
・ときに無茶とも言える要求
・ただ前へ進むしかなかった時代の空気
・仲間と戦う喜び、諦めない心
往年のファンはもちろん、現役時代を知らない若い世代にも響く、“昭和のリアル”が詰まったシリーズです。
第1弾『赤き球団の魂 大野豊』——ドラフト外から左腕エースへ
ドラフト外入団という異例のスタート地点から、カープを代表する投手へ。
大野豊氏が歩んだ道のりは、まさに挑戦と成長の連続でした。
異例のスタートから黄金期の中心へ
島根・出雲市で育った大野氏は、プロ入り後、持ち味を磨きながら
中継ぎ・抑え・先発と全ての役割で活躍。
最優秀防御率や最優秀救援投手など、数々のタイトルを獲得しました。
ドラフト外から一軍の中心へ――。
その裏には、試練を糧にしながら前へ進み続けた日々があります。
チーム文化と先輩たちの教えが育てた“投手・大野”
昭和カープの投手陣は、個性豊かで実力者揃い。
厳しい練習の中で、先輩たちから学び、競い合いながら
「投手・大野豊」が形づくられていきます。
黄金期の投手陣がどのように形成されていったのか。
大野氏の言葉を通じて、その背景が浮かび上がります。
第2弾『赤き球団の魂 髙橋慶彦』——スピードスターの進化の軌跡
33試合連続安打の日本記録保持者であり、
盗塁王・ベストナインなど数々のタイトルを獲得した 髙橋慶彦 氏。
華麗なプレーの裏には、挑戦を続けた成長の記録があります。
芦別からカープへ――記録へと繋がる原点
幼少期を北海道・芦別市で過ごした髙橋氏は、持ち味であるスピードと柔軟性を武器に
ショートストップとしての地位を確立していきました。
少年期からの歩みとプロ入り後の努力が、
あの連続安打記録へとつながっていきます。
努力と挑戦が生んだ33試合連続安打の裏側
成功の裏には、細かな技術の積み重ねと、
昭和プロ野球ならではの文化の中で磨かれた精神力がありました。
仲間との関係、指導者からの助言、日々の積み重ね――
ひとつひとつの経験が、髙橋氏の“プレースタイル”を形づくっていきます。
おわりに——昭和カープを立体的に“再体験”できるシリーズ
本シリーズは、同じ時代を異なる視点で語る2冊を通じて、
昭和カープという“熱狂の時代”を立体的に描き出します。
当時を知る人にも、知らない人にも、
“赤き球団の魂”を受け継ぐすべてのファンに触れてほしいシリーズです。
『赤き球団の魂 大野豊』
著者:大野 豊
発行:ザメディアジョン
発売日:2025年11月21日(金)
定価:1,760円(税込)
大野豊(おおの・ゆたか)
1955年、島根県生まれ。出雲商業高校、出雲信用組合(軟式野球)を経て、76年ドラフト外で広島に入団。80年代のカープ投手王国の中心として活躍し、88年に最優秀防御率タイトルと沢村賞、91年に最優秀救援投手賞、97年に2度目の最優秀防御率タイトルを獲得し、98年に現役引退。通算成績は、707試合に登板し、148勝100敗138セーブ、防御率2.90、1733奪三振。「100勝100セーブ」の達成は、左投としては江夏豊、山本和行に次いで3人目。2013年、野球殿堂入り。
『赤き球団の魂 髙橋慶彦』
著者:髙橋 慶彦
発行:ザメディアジョン
発売日:2025年11月21日(金)
定価:1,760円(税込)
髙橋慶彦(たかはし・よしひこ)
1957年北海道生まれ、東京育ち。75年、城西高校からドラフト3位で広島に入団。70年後半からレギュラーに定着し、赤ヘル黄金時代の主力として活躍。79年に33試合連続安打の日本記録を樹立し、チーム初の日本一に貢献。日本シリーズMVPに輝いた。その後、ロッテ、阪神タイガースへ渡り、92年に現役引退。盗塁王3回。通算成績は1826安打、163本塁打、477盗塁、604打点、打率2割8分。
赤き球団の魂 大野豊
赤き球団の魂 髙橋慶彦
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