ライフスタイル 2020/05/29

広島の産品を届けたい 「むすぶ広島」がスタート

タグ:
  • 広島
  • 広島産品
  • 生産者
  • 農業

5月22日、広島に新しいプラットフォームが産声をあげました。

その名も「むすぶ広島」。

いったい私たち消費者にどういったことをもたらしてくれるのか。

一般社団法人「むすぶ広島」代表の花井綾美さんに、お話を伺った。

 

広島の食文化を守っていく場所

「農と食と地域を繋ぎ結んで、おいしい広島。」というキャッチコピーを掲げている「むすぶ広島」。ここでいう「農」とは、林業や漁業も含まれている。

どういうことかというと、「消費者と生産者(農家、メーカーなど)を直接的につないで、広島の食文化を守っていく場所なんです」と、花井先生。

花井先生とは著書「空飛ぶ野菜ソムリエ 世界の旅ごはん」の編集を担当したときに出合い、僕は個人的に「花井先生!」と呼んでいるので、ここでもその名で。

花井先生は、農産物関係の販促の仕事をきっかけに、「食」と「農」に興味を抱き、野菜ソムリエの資格取得後、農水省をはじめさまざまな機関の講演講師、地元野菜を使った野菜料理教室、新聞コラムを執筆。また、農家さんとのコラボレーションによる「食」と「農」のイベント企画など、よりよい「食」を広める活動を行っている。いわばコーディネーターという役割を率先して担っている。

そんな活動を約12年続けてきた中で、たくさんの一般の方(消費者)と、農家(生産者)とつながってきた花井先生は、双方の思いを「むすぶ」ことができたら、と考えていたという。

「農家さんは自分たちが生産しているものを、もっとたくさんの方に知ってほしい。消費者の方はもっと産品のことを知りたい。両方からの声が聞こえてくるんですね。その両方の声を拾えるプラットフォームみたいなものは作りたい」という思いが、ずっとあった。

そして昨年、自分の仕事が落ち着きはじめたところで、そのシステムの構想を練りはじめた。

「誰が見てもわかるプラットフォーム。個々でテレビとかラジオとかセミナーでやってはいるけど、そのたびに場所を設けなくてはいけない。でも、誰もがいつでも、クリックすればその場に入っていける、そんな場所を目指したんです」と、立ち上げに向けて動ている中で、世間では新型コロナウイルスが蔓延した。

そんなコロナ禍で、花井先生は確信を得た。

「みんな自粛でしょ。だからSNSでやりとしていると、今日何食べた? とか献立のこととか、SNSの世界の中で、食に対する高い関心で人と人がつながっていくのを見て、私がしてきたことは間違っていなかった!」という確信だ。「食」というテーマで人が人がつながっていく感覚を実感できたという。

だからこそ、余計に「今しかない!」と強く思い、いろいろな人に手伝ってもらいながら、プラットフォームを完成させた。

僕が驚いたのは、このコロナ禍で生まれたプロジェクトではなく、数年前から構想があったという点だ。

つまり、即効性の簡易的なものではなく、花井先生が12年間で積み上げてきた実績と経験があるからこそ誕生したプラットフォームであること。

そして、そのカタチはコロナ禍という状況下でも妙にマッチしていて、花井さんを知る人たちにとって、これほど安心できるプラットフォームはほかに類を見ないだろう。

「今、動いてるプロジェクトはコロナ支援という名目で、農家さんが作った産品を一般の方に直接販売しています。そんな農家さんと消費者をつなぐ場所しても活用していただいてます」困っている生産者が集える場所があり、需要のある消費者に直接届ける。

花井先生だからこそ発想できたこのカタチは、今、コロナ禍という中で農家さんと消費者を助ける場所としてスタートを切った。

 

「顔」が見えるプラットフォーム

今後について花井先生は「広島の産品、伝統野菜にスポットをあてて、より知ってもらって食べてもらえるような食づくりを生産者としていきたいです」と話した。

「自慢の産品をPRしたい、新商品の原料となる野菜を探している、新しい商品を売るにはどうしたらいいだろうか、イベント開催の告知をしたい、農家さんの畑の草取りをお手伝いしたいなど、気軽にクリック一つで問い合わせできるようにしました。農と食に関わる声を拾って、食文化を守る点、面にして広げていきたい」という思いがあるという。

また、プラットフォームには生産する人、流通させる人、研究する人などを広島県の「食を耕す人」としてピックアップし、記事にしていく予定だという。

私たち消費者にとって、「安心して食を購入できる場所」は重要だ。現在、インターネット上で「食」を手に入れる方法はいくらでもある。

そんな中で、食の「向こう側」が見える場所はまだまだ少ない。そういった意味でも「むすぶ広島」が、生産者やメーカーなどの顔と声がちゃんと見える場所として機能するのであれば、消費者と生産者がつながる一つの新しいカタチになるだろう。

現在、パートナーシップを募集中!

▶むすぶ広島」HPはこちら。

 

 

<花井先生の著書は下記>

空飛ぶ野菜ソムリエ 世界の旅ごはん

書名 空飛ぶ野菜ソムリエ 世界の旅ごはん
著者 花井綾美
内容 世界中を旅しながら世界各地の「食事」レシピをまとめた食紀行本! !
野菜ソムリエであり、食育プランナーとして活動する花井綾美氏の食レポを紹介しています。
世界の食事情に興味を抱き、30カ国以上を旅した花井氏の食旅行記を楽しく読み進められます。
食糧廃棄が世界一とも言われている日本の食育とは、いったいどういうことなのかを考えさせられる一冊です。
発売 ザメディアジョン
HP http://www.mediasion.co.jp/
購入先 Amazon

 

花井綾美さん
【PROFILE】
講演講師、料理講師、食ライター。国立広島大学教育学部卒業後、フリーランスのコピーライターに。農産物関係の販促の仕事をきっかけに食と農に興味を持ち、野菜ソムリエの資格取得。農水省をはじめ県市町村や幼稚園、学校、企業主催の食育文化講演講師、地元野菜を使った野菜料理教室、新聞コラム執筆、農家さんとのコラボレーションによる食と農のイベント企画など、地産地消、スローフード、食の安全安心などをテーマとしたよりよい食を広める活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


堀友良平

堀友良平[株式会社ザメディアジョンプレス 企画出版編集・FLAG!web編集長]

東京都出身。学研からザメディアジョンプレスへ転職。企画出版、SNS、冊子などの編集担当。書籍「古民家カフェ&レストラン広島」などのグルメ観光系や、「川栄里奈、酒都・西条へ」などのエンタメ系なども制作。学研BOMB編集部時にグラビアの深さを知りカメラに夢中

堀友良平の記事一覧

関連記事

トップに戻る