イベント 2021/10/28

町工場の現場を見事に「エンタメ化」!? 『ものづくり』の真髄に触れられる漫画「ナッちゃん」

タグ:
  • オープンキャンパス
  • 広島県立技術短期大学校
  • 漫画

食欲の秋、読書の秋、運動の秋……。

秋にはさまざまな枕詞が付きますが、実は「進路」の秋でもあります。来春に向けてオープンキャンパスなど大学や専門学校が趣向を凝らし情報発信や魅力体感の企画を練っています。

自分の進路に悩んだり、未来に思いを馳せている学生さんも多いのではないでしょうか。

▲笑顔がやさしい東主典先生

そんな「進学」の季節にあって、ものづくりのスペシャリストを育成する学校「広島県立技術短期大学校」の東主典先生に、学生さんに今読んでもらいたい1冊をテーマに話を聞いてみました。

舞台は町の鉄工所 〝機械女子〟「ナッちゃん」の奮闘ぶりを描く

 「はじめて見つけたときは、正直驚きました」と話す東先生が、その1冊と出会ったのは今から20年以上前。

「鉄工所が舞台、さらに主人公が女の子であるという設定はもちろん、機械の製造や修理のプロセスも実にリアルです。例えば搬送装置を改造するシーンなどは、私が民間企業で体験したこととほとんど一緒で、よく研究されているなぁと感心したものです。もちろん、ストーリーとしても大変おもしろいです」とその魅力を語る。

漫画「ナッちゃん」は、病気で亡くなった父親の後を継ぎ、鉄工所の経営者となった主人公・阪本ナツコが、女性技術者・経営者であることからの偏見、零細企業が故の弱い立場に抗いながら数々の難解な機械の修理や製造を成功させ、信頼を獲得していくドラマチックな物語である。

繰り返し訪れる困難を亡き父の言葉や自らの克己心、周りの人とともに乗り越えていく様や、最後に逆転打を打つようなスカッとする展開は、「半沢直樹」や「サラリーマン金太郎」を彷彿とさせる王道エンターテインメントのよう。

同書で描かれるものづくりの神髄とは?

さらに東先生は、「主人公の父親の言葉に『できるかどうかを考えるんじゃなくて、どうやったらできるかを考える。それが工夫』というものがあります。ものづくりは、自分が考えたことを現実にするということが魅力的なところである一方、形にするまでは試行錯誤の連続です。こういう方法もある、あんな風にもできる、あれこれ考えながら課題に向き合っていく。さらにやってみてもうまくいかないこともある。実行し、繰り返して、最高のものを作り上げていく。そんなものづくりの真髄を見事に表現していると思います」と同作品の本質的な魅力を語り、続けて「〝これぞまさに、ものづくりの本質だ!〟と唸ってしまいます」と目を細める。

「ものづくりの楽しさをもっとたくさんの人に知ってほしい」

以前は機械系の進学・就職を目指す学生が多くいたそうですが、プログラム、情報技術、ゲームといった職業選択肢の多様化で機械系の進路を選択する学生は大きく減っているそう。

それでも、「〝ものづくりって楽しい 〟〝機械って楽しい〟この本を読んでもらえば、そんな風に感じてもらえるんじゃないかと思いますし、進路に悩む学生も熱い気持ちになれますよ」と東先生。未来の機械男子・女子の誕生を期待して、前向きな言葉で締めてくれた。

広島市で唯一の公立の専門短期大学校である広島県立技術短期大学校は2009年度の開校以来、100%という高い就職率を誇る。

オープンキャンパスは11月6日 (土) 、12月24日 (金) 、2022年2月5日 (土) に開催予定。

詳細・申し込みは以下の特設サイトから。未来のナッちゃんを待っています!

<オープンキャンパス詳細・特設サイト>
https://h-tc.ac.jp/

【県立技術短期大学校】

広島市西区に立地する、2年制の技術短期大学校。機械システム、制御システムなどについて学べる。

<動画CM>

【東主典さん】

広島県立技術短期大学校の職業訓練指導員。機械加工・設計・製図などの講義や実技指導を担当する。

1994年から広島県内のさまざまな職業訓練校で指導員を歴任。その道27年のプロフェッショナル。

「オープンキャンパスにぜひお越しください。ものづくりの現場を体感できますよ!」

 


山本速

山本速[ 株式会社ザメディアジョン所属メディアマーケティング事業部営業本部長]

『知識ゼロでも安心して始められる! Zoom営業の教科書』、広島マツダ会長の著書『2045年、おりづるタワーにのぼる君たちへ』などを企画・編集。その他、経営者によるビジネス書などを企画するほか、自費出版のサポートを行っている。新刊・ランクイン本ばかりに目が行きがち。

山本速の記事一覧

関連記事

トップに戻る