【好評発売中】GWは中国地方の山城に行こう!『兵どもの夢の跡 中国地方の山城を歩く』※記事更新版
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ゴールデンウイーク(以下GW)を、いかがお過ごしですか?
新型コロナ関連の行動制限が大幅に緩和され、今年は旅行や買い物を楽しむ多くの人でにぎわっていることでしょう。
中には、3日からという方も多いのでは。
さらにいえば、人混みを避けたいという人もいるでしょう。
そんな人に、私はこう言いたい。
「ぜひとも山城(やまじろ)に行きませんか?」と。
「城も観光地だから、穴場とはいえないんじゃない?」
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、それは山城ではなく「平城(ひらじろ)」や「平山城(ひらやまじろ)」です。
天守を持つ姫路城や松江城、名古屋城など、いわゆる「平城」「平山城」が見栄えも良く、観光地としても有名です。
ご安心ください。
山城は、めちゃくちゃ地味です。
なんなら、城郭自体がありません。
あるのは「跡地」。
しかし、そこには数多の「ロマン」があります。
皆様! ロマンです!(強調)
とはいえ、家族の場合は子どもや奥さまから「ロマンって言われても、フ……」となるでしょう。
ご安心ください。
最近では整備された山城も多く、軽くトレッキングできる場所や、「御城印」に登録されている山城も存在します。
ちょっとしたアクティビティとアミューズメントが楽しめます。
お弁当を持参して、歴史を感じながら緑濃いマイナスイオンたっぷりの山を歩く。
御城印がある山城ならちょっとした達成感も味わえます。
さらに、子どもには父の博識を知らしめるチャンスでもあります(歴史うんちくなんかを披露したりして)
なんて知的で健康的なんでしょう!
「でも、山城ってどこにあるんですか?」
ご安心ください。
『兵どもの夢の跡 中国地方の山城を歩く』が好評発売中です。
中国新聞セレクトに連載された枡田勲氏の「兵どもの夢の跡 中国地方の山城を歩く」を一冊にしたもので、中国地方にある45の山城を巡る山歩きガイドブックです。
見どころや魅力を写真と共に紹介し、歴史ファンはもちろん、山城初心者でも気軽に散策が楽しめます。
県別にまとめてあり、全体MAPや山城用語なども収録しているので、コンパクトなA5サイズで山歩きにもぴったり。
私が個人的に、初めて山城に行く人にお勧めしたい山城が、3つあります!
備中松山城(岡山県高梁市)
山城といえば、この備中松山城です!
著者もオススメしています。
国の重要文化財で、現存天守を持つ山城としては最も高い所にあるんです。
”難攻不落の名城”といった異名を持ちます。
そして何より、本のタイトルにもあるように、”つわもの(兵)どもが 夢の跡” 在りし日のもののふの鼓動が感じ取れる山城です。
本丸までは、ふいご峠から山道を徒歩20分程度の道のりは整備されている箇所もあるので、お子さま連れでも安心ですよ!
備中松山城には御城印があります♪
月山富田城(島根県安来市)
広島で歴史好きな方なら知らない人はいない、はず!
毛利氏とバチバチにやりあった尼子氏が拠点とした山城です。
こちらも戦国時代における”難攻不落の城”として大いに有名な城。※山城はだいたい難攻不落とされています
平安時代末期に平氏によって築城されたとも言われていますが、源頼朝が1185(文治元)年に、佐々木義清を出雲の守護に任命して入城させたことから、この地方の中心として歴史が始まり、今日に至るんです。
尼子遺臣の山中鹿之助の「願わくは、我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈った逸話は有名です。
本丸跡までは平たんな道をひたすら登っていくので、ちょっとしたハイキング気分を味わえるほか、城跡の向かいに流れる飯梨川対岸には三日月公園があるので立ち寄るのもおすすめです。
公園からは月山富田城の全貌が見渡せます。
また、月山富田城跡の敷地内には安来市立歴史資料館があり、そこで御城印が販売しています。
鳥取城跡(鳥取県)
世界ジオパークに認定される山陰海岸ジオパークのジオスポット鳥取城跡(久松山)。
戦国時代の山城を起源にした城跡で、「日本(ひのもと)にかくれなき名山」と評され、織田信長が「堅固な名城」と讃えたといわれている名山城です。
歴史的に著名な羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)の兵糧攻めの舞台となったことは有名で、のちに姫路城を築いた池田輝政(いけだてるまさ)の孫・光政(みつまさ)が、「国内12番目」の石高を誇る鳥取藩32万石の平山城として拡張整備した城でもあるのです。
観光案内所ではルートマップが配布されているので、参考に歩くのがおすすめです。
初心者には少しきついコースもあるけど、山頂では鳥取砂丘、白兎海岸、見渡せる絶景が待っています。
GW以外でも、日ごろのお出かけにお役立てください!
【著者紹介】
枡田勲(ますだ・いさお)
1947(昭和22)年、広島県安芸郡蒲刈町(現呉市)生まれ。現在、広 島文化学園大学、比治山大学非常勤講師。1970年、早稲田大学商学部卒業。同年、中国新聞社入社後、報道部次長、解説委員、論説委員、論説副主幹、修道大学非常勤講師等を務める。著書「瀬戸内海を歩く」上下(共著)、「平成の市町村大合併 この国のかたちが変わる」(共著)等
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