新刊 観光・旅 エンタメ 2025/07/31

大牟田を歩けば映画の余韻がついてくる 映画『オオムタアツシの青春』公式ガイドブック発売

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映画の舞台になった場所を訪れたことはあるだろうか。
「この坂道、あのシーンのやつだ!」とか、「この喫茶店、ほんとにあったんだ」と、画面越しの物語がふいに自分の世界に繋がる瞬間。そんな体験をぎゅっと一冊に詰め込んだ映画「オオムタアツシの青春」公式ガイドブックが、8月23日に発売。

映画「オオムタアツシの青春」(9月26日全国公開 ※9月19日〜福岡県先行公開)の舞台は福岡県・大牟田。かつて炭鉱の町として栄え、今も昭和の面影をそこかしこに残すこの土地を背景に、人と人のつながりや、くすぶる想いが描かれる群像劇が生まれた。

主演は筧美和子さん。これが彼女の映画初主演作というのも話題だ。共演には福山翔大さん、林田麻里さん、そしてベテランの陣内孝則さんと、福岡ゆかりの面々が名を連ねる。監督は、瀬木直貴さん。地域と人を丁寧にすくいあげる瀬木監督が、大牟田でしか描けないドラマを紡いだ。

物語の舞台は、”今”の大牟田

炭鉱閉山後、時代の波に揉まれながらも、地元の人たちが暮らしを守ってきた大牟田。本作は、そんな町で生きる大人たちが、過去の傷や後悔と向き合いながら、それでも前を向いていこうとする姿を描いている。誰にでもある“立ち止まった時間”に、そっと寄り添ってくれるような映画だ。

ガイドブックは、映画の続き

そんな映画の世界をもっと深く味わいたいなら、このガイドブックがぴったりだ。

中身をざっと紹介すると――

筧美和子さんの独占インタビュー。映画初主演というプレッシャーと向き合った日々や、大牟田での撮影エピソードが語られている。

瀬木監督へのロングインタビューでは、作品を形にしていくプロセスが赤裸々に。

スタッフによる「撮影日誌」は、制作の空気感そのまま。現場の温度がじんわり伝わってくる。

さらに、「ロケ地マップ」や、「大牟田のHOTSPOT特集」も収録。映画に登場するお店や、背景に映った場所を実際に訪れることができる、まち歩きガイドとしても活用できる。

たとえば、こんな場所へ

たとえば、筧美和子さん演じる亜美が営む菓子店。なんと映画のセットを少し改修して「ダイニングバー 月と夕焼け」として営業している。お店を手がけたのは、映画の制作チームの中心メンバーたち。ロケ現場で培われたチームワークと創造力がそのまま空間づくりに活かされ、映画の雰囲気をどこかに感じさせつつ、リアルな時間を過ごせる場所に仕上がっています。あのカウンターに腰かければ、登場人物の誰かが話していた声が聞こえてきそうだ。

あるいは、大牟田名物「高専ダゴ」。もっちりした生地に、どこか懐かしさを感じる甘辛ソース。映画の中でも登場人物が食べていたアレだ。

昭和レトロなアーケード商店街を歩けば、映画のカットが次々と脳裏に浮かんでくる。

昔ながらのやきとり屋「元禄」や、新しい施設など……すべてがこの町の“今”であり、“物語の一部”だ。

ただの「観光本」じゃない

本書は観光案内だけに終始していない。作品に関わった人たちの思いがにじみ出ている。たとえば、地元企業の人が語る「まちづくり」の話や、撮影スタッフによる撮影日誌、まるで映画と町が「共演」していたことがわかる構成だ。

「観に行く前に読む」もよし。「観たあとに読む」もよし。物語の背景を先に知っておけば、スクリーンの向こうにある大牟田という町が、もっと身近に感じられる。

もちろん、観たあとに余韻を楽しみながら読むのもおすすめ。あの感情、この台詞の意味……。ページをめくるたびに、スクリーンの中に戻っていけるような感覚がある。

<発売情報まとめ>
書名:映画『オオムタアツシの青春』公式ガイドブック
発売日:2025年8月23日
仕様:B5変形/全96ページ・オールカラー
価格:税込1,650円
発行:株式会社ザメディアジョン
販売:Amazon、福岡県内主要書店、公開劇場などで順次販売

現在、Amazonで予約受付中(https://amzn.asia/d/hhulney)。
公開前に手に入れて、ちょっと先取りの“大牟田旅”を楽しむのもアリ。

<オオムタアツシの青春>


映画オオムタアツシの青春公式ガイドブック

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堀友良平

堀友良平[株式会社ザメディアジョンプレス 企画出版編集・FLAG!web編集長]

東京都出身。学研⇒ザメディアジョンプレス。企画出版、SNS、冊子などの編集担当。書籍「古民家カフェ&レストラン広島」などのグルメ観光系や、「川栄李奈、酒都・西条へ」などのエンタメ系なども制作。学研BOMB編集部時にグラビアの深さを知りカメラに夢中

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