観光・旅 PR 2022/01/31

宮島ワーケーション! 宿同士の取り組みが「旅×暮らし」に新風を吹かせている

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「宮島=日本を代表する観光地」というイメージを持っている人は少なくない。
世界遺産である「嚴島神社」、国天然記念物「弥山」など、文化や自然あらゆるものが国をあげて守られる「神の宿る島」とはまさしく、世界中の人が訪れるに相応しい場所。

そんな、宮島で町民による新たなプロジェクトが動き出していることをご存知だろうか。

宮島の「中江町」という、宿や飲食店、住民の暮らしが心地よく交わるエリアから、まるで「暮らすように泊まる」という今までにない旅を提案し、宮島の新たな文化を紡ごうとしている人たちがいる。

今回は「旅×暮らし」をテーマに、これまでの常識に囚われない、宮島の過ごし方について紹介したい。

宮島の中江町って知ってる?

プロジェクトの舞台は「中江町(ちゅうえまち)」という、嚴島神社や大聖院といった観光スポットにほど近い「柳小路」と呼ばれる通りを中心としたエリア。

紅葉谷公園や弥山登山といった自然もすぐそばにあるだけでなく、程よく町民の暮らしも感じられ、宮島の中でも穏やかな印象を受ける。

そんな知る人ぞ知る「中江町」の魅力をもっと多くの人に知って欲しいと立ち上がったのが「宮島 中江町プロジェクト」。
このプロジェクトは、地域の有志が集まり結成した中江町ベンチで活性化協議会が推進している。

中江町ベンチで活性化協議会
https://chue-pj.com/

チームメンバーが紡ぎ出したのは「人と人との交流」というテーマ。
これらが新たな旅の提案と、どう繋がってくるのか?

3宿の交流で生まれた新しい滞在方法

まずは「暮らすように泊まる」というこのプロジェクトには欠かせない、中江町の3宿を紹介したい。

【お宿その①】
宮島ゲストハウス 三國屋

2013年に開業したゲストハウス。
かつて造幣局の保健所だったことから、広い談話室や日本庭園を眺めるテラスがあるなど、多数備える開放的なスペースが印象的。
和室(個室)や、ドミトリールームもあり、広間では国籍や年齢、職業や立場を超えた交流が楽しめるのが特徴。

▲レンタサイクルを紹介してくれているマネージャーの寺澤潤哉さん

▲看板猫のミクちゃん

 

【お宿その②】
藤のや

1階は誰でも利用可能な喫茶店、2階は1日女性2組限定の宿泊施設になっている、週末を中心に営業しているお宿。

オーナーの菊田留美子さんはコーヒーマイスターの資格保有者で、こだわりの豆で、その人らしいカップ&ソーサーに淹れたコーヒーは格別だ。

宮島検定は満点のプラチナを取得しており、訪れたゲストにガイドをすることもあるのだとか。

宿泊者のモーニングサービスも美味しそう!

 

【お宿その③】
ホテル 菊乃家

2021年で10周年を迎えるホテル。
今回紹介する3宿の中で一番広く、和洋から選べる個室が多数あるほか宿泊プランも充実。
中でも露天風呂付き大浴場「菊の湯」や「足湯・カフェ」は、宿泊者でなくとも利用できるのが嬉しい。

足湯ではドリンクも楽しめる(※コロナ渦のため、要問い合わせ)

と、3宿それぞれに特徴がある。現在プロジェクトをきっかけに、各宿の得意を生かして、お互いに行き来ができる仕組みが生まれはじめているのだ。

例えば、「菊乃家」に宿泊をしながら「藤のや」でカフェタイムを過ごし、女将に町歩きガイドをお願いする。
帰って夕食を済ませた後、「三國屋」の広間で交流する。
腹ごなしにレンタサイクルで夜の宮島を巡ってみるのも楽しそうだ。
また、「藤のや」や「三國屋」に宿泊して、「菊乃家」の大浴場を利用してみてもいい。

もちろんその時々の状況にもよるが、一つの宿だけで旅を完結させるのではなく、それぞれに行き来をすることで、自身のテンションやテーマに合わせて旅の過ごし方を選べることが、今までになく面白い。
加えて、行き来をすることで、ここ宮島に暮らす人やたまたま居合わせた旅人など、一期一会の交流を楽しめるとは、人によっては世界遺産を愛でること以上に価値を感じられるのではないだろうか。

▲滞在することでみられる夜の風景も格別だ

▲昼とはまた違う姿を見せてくれる

「観光」を目的とすると、目的が達成された途端に満たされてしまうことがある。
しかし、「人と人との交流」が目的となると、その瞬間にしかない特別な時間を都度味わうことができる気がする。

ベンチから始まる新しいコミュニケーション

中江町ベンチで活性化協議会は、これまでに「マルシェ」や「ワークショップ」など、町民の交流を促すさまざまな取り組みを実施し、旅人もその町の住人であるかのように過ごすことができる仕掛け作りを模索してきた。

中でも「ベンチ作りワークショップ」で作られたベンチは、中江町のいたるところに設置されていて目を引く。

これは、廿日市市の木を使って、宮島に訪れた人と地域の住民が交流しながら「ベンチ」を作り、町に設置することで新しいコミュニケーションを生むことが目的だ。

▲「菊乃家」の一室に集まってベンチを作っている様子

町中でベンチにそっと腰をおろせば、まるで縁側でおしゃべりをする時間のように、中江町という場所に身を委ねることができる。
夜にはライトが灯り、ひっそりとした路地に温もりが感じられるのも乙である。

これらを通して、訪れた人は宮島の何気ない日常を感じることができるのではないだろうか。
チームが目指す「暮らすように泊まる」の答えがここにある気がする。

「菊乃家」オーナーの菊川純子さんは、「プロジェクトを通して、今まで関わることもなかった宿同士が、こうして力を合わせて旅のあり方を模索したり、一緒にワークショップを実施したりと、私たちにとってもこれは新たなチャレンジ」と教えてくれた。
このプロジェクトは、旅人だけに向けられたものではなく、宮島に暮らす人たちにとってのやりがいにも繋がっている。

宮島で味わう「旅✖️暮らし」

いかがでしたか?

「宮島 中江町プロジェクト」はまだまだ始まったばかりとはいえ、すでに町歩きの散策MAPが完成し、この町に訪れた人にそっと寄り添う準備は着々と進んでいる。

宮島を普段の「観光」とは違う角度で見つめることで気づくことがある。
「宮島 中江町プロジェクト」の取り組みは、そんな新たな視点から「旅×暮らし」を見つめさせてくれるものだった。

これまでに宮島に訪れたことのある人も、ぜひこの視点を持って再び訪れてはどうだろう。
一期一会の出会いは、きっとどんな旅より特別な思い出を残してくれるから。

そんな宮島に2022年冬、あるアーティストがふらりと訪れた。

アーティストに宮島はどう映る? FLAG!編集部が旅に密着して気づいた宮島の知られざる一面

中江町の宿を利用しながら宮島を独自の視点で巡った様子は、こちらの記事でも紹介しているので、ぜひアーティスト視点も合わせて読んでほしい。

 

『中江町ベンチで活性化協議会』
https://chue-pj.com/

『宮島ゲストハウス三國屋』
住所:宮島町宮島町327
電話:0829-44-1641
メール:miyajima-mikuniya@forest.ocn.ne.jp
https://miyajimamikuniya.com/

『女性限定のお宿 藤のや』
住所:宮島町中江町334-7
電話:080-1926-5368

『みやじまの宿 ホテル菊乃家』
住所:宮島町宮島町335
電話:0829-40-2400
メール:info@miyajima-kikunoya.com
https://miyajima-kikunoya.com/

 

 


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