観光・旅 2019/06/04

雨の日に没頭したい! ギネス世界記録保持者が館長の博物館

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紙飛行機のパフォーマンスを競う世界大会があることを知っているだろうか。先月5月17~18日に、同国の飲料メーカー、レッドブル(Red Bull)主催で紙飛行機の世界大会「レッドブル・ペーパー・ウイングス(Red Bull Paper Wings)」が開催され、世界58か国から約180人の出場者が標準的なA4サイズ用紙の「装備」を手に、競い合った。子どもの頃の暇つぶしの遊びは、今や世界タイトルを懸けた競技にまで進化していた!

そんな紙飛行機のギネス記録保持者が、広島県福山市で「紙ヒコーキ博物館」館長を務めているというから、さらに驚きだ。

折り紙ヒコーキの聖地

1階は「折り紙ヒコーキ」、2階は国内外の作家による切り紙ヒコーキを展示

JR福山駅から車で約15分の場所にある日本で唯一の「紙ヒコーキ博物館」。2階建ての館内には約500種を超えるヒコーキがずらりと並ぶ。室内滞空時間のギネス記録保持者・戸田拓夫さんが館長を務めている。

戸田館長が折り紙ヒコーキを作り始めたのは大学生の頃。体を壊し、静養中に何か簡単にできるものを探していたときに、ふと頭に浮かんだのが紙飛行機だった。以来、800種以上ものオリジナル紙飛行機を開発。ついには、2010年の12月、室内滞空時間29.2秒というギネス世界記録を更新し、いまだ破られていないから、すごい。

こだわりは「切らない」「ノリで貼らない」「よく飛ぶ」という三原則。1枚の紙だけを使い、はさみを使わず、力だけでなく技で飛ばせるものを追求し続けた結果、木の葉のようなしなやかさと強さを併せもつ折り方を編み出した。それが、世界記録につながったのだから、紙飛行機は奥深い……。

1枚の紙を切らずに折るだけで作った立体型の巨大紙飛行機

折り紙飛行機の進化を展示

ギネス世界記録を生み出した紙ヒコーキを展示している

奥深い紙ヒコーキを作ってみよう!

館長であり、ギネス世界記録保持者の戸田さん

戸田さんでも、よく飛ぶものは10個試作して1個できるかできないかだという。しかも“よく飛ぶ”の基準は「自分がその飛行機に乗りたいと思えるかどうか」だそうだ。ただ遠くまで飛べばいいという訳でもないらしい。開館日には指導員が作り方をレクチャーしてくれるようなので、奥深い紙飛行機作りに没頭する雨の日も悪くない。運が良ければ館長から直接教わることができるかも!

もし、博物館にいるときに晴れたときは、博物館から車で約20分の場所にある「とよまつ紙ヒコーキタワー」で、実際に飛ばしてみよう!
とよまつ紙ヒコーキタワーの詳細は、こちら。

施設名 紙ヒコーキ博物館
電話 084-961-0665
住所 広島県福山市御幸町中津原1396
開館 土曜10:00~16:00
料金 入場料100円(小学生以下、保護者同伴)
HP http://www.oriplane.com/

 


堀友良平

堀友良平[株式会社ザメディアジョンプレス 企画出版編集・FLAG!web編集長]

東京都出身。学研⇒ザメディアジョンプレス。企画出版、SNS、冊子などの編集担当。書籍「古民家カフェ&レストラン広島」などのグルメ観光系や、「川栄李奈、酒都・西条へ」などのエンタメ系なども制作。学研BOMB編集部時にグラビアの深さを知りカメラに夢中

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