観光・旅 2019/07/18

「ゲストハウス ヒロシマ マングタック」に泊まる【堺町】

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感謝を形にした暖かな空間

入り口の大きなガラス扉の向こうには、シックな色合いの洗練された、それでいてホッと息がつけるような空間が広がる。「コンセプトは北欧です」と、このゲストハウスのオーナー楠勝也さん。「家具や照明のほとんどを、デンマークをはじめとする北欧から仕入れています」。

ガラス戸に描かれたフィンランド生まれのムーミンがお出迎え。看板を照らす照明はデンマーク人デザイナー、アルネ・ヤコブセンがデザインした物

建築やデザイン関係の書籍や地元広島の情報を発信する雑誌などが並ぶ本棚。小物も多くが北欧製

カフェバー・ヒュッゲ&フィーカ。テーブルやチェアも北欧から仕入れた物で統一されている

楠さんは北欧家具を扱うインテリアショップSora Designも営む。「今年の2月でそのインテリアショップが10周年を迎えました。それを機に支えていただいた地域に恩返しがしたかったんです」。それには何をすればいいのか? 一時的なことではビジネスにならないし何より地域のためにならない。ビジネスをからめながら何ができるのか。そう考えた時、仕事で北欧を訪れた際に泊まったゲストハウスが頭に浮かんだ。「地元の地理だけじゃなく、いろんなお店やスポットの情報をフランクにたくさん教えてもらえた。あんな風に地域と密接に関わるゲストハウスを地元の広島でやりたいと思ったんです」。

4、5 階は男女混合ドミトリー。頑丈な2 段ベッドがカプセルホテルのように並ぶ

3階の女性専用ドミトリーは赤いカーペットが目印

地震でも安心の2×4、2×6工法で造られた頑丈なベッド。100キロの体重の人が乗ってもびくともしない。敷かれたマットはスポーツ選手も愛用する物で、旅の疲れを優しく癒やしてくれる

不動産業も手がける楠さんは、都心部の空洞化の影響で地元のマンションの多くが空室を抱えていることを危惧していた。そこで、そうしたマンションをゲストハウスとして利用できないかと考えた。

そのアイデアから生まれたのが、ゲストハウスMange Takだ。デンマーク語で“どうもありがとう”を意味するその名には、地域や訪れてくれるゲストへの感謝の想いが込められている。「国内外からの旅行者が増えれば、地域に新しい産業が生まれるはず」。

4階にはドイツ製のキングサイズベッドを備える個室もあり、子供連れやカップルでも利用できる

楠さんの想いが形となったハウス内は、セシリエ・マンツやアルネ・ヤコブセンといったデンマーク出身デザイナーの物を中心に、洗練されながらも暖かみのある北欧家具で彩られている。吸いつくように体を包み込み木製チェアに腰掛け、1階のカフェバー・ヒュッゲ&フィーカで淹れてもらったコーヒーを口に含めば、旅の疲れもたちまち解けてゆくことだろう。

屋上はガゼボを備えたフリースペースになっている

今後はゲストと地域の人たちが共に参加する体験型のイベントも考えているという楠さん。「グランピングや釣りといったイベントを通して、他のゲストハウスさんとも横のつながりをもって、広島という地域のために連携できればと思っています」。そう語る楠さんの夢は尽きることがない。

<オーナーによるおすすめ>

名称 Guesthouse Hiroshima Mange Tak(ゲストハウス ヒロシマ マングタック)
電話 082-533-7655
住所 広島市中区堺町2-1-13(Googleマップはこちら)
料金 ・ 男女混合ドミトリー(2段ベッド)
1泊3800円(オンシーズン+500円)
5F…18名、4F…12名、2F…18名
・女性専用ドミトリー(2段ベッド)
1泊3800円(オンシーズン+500円)3F…10名
・個室(4F)
1泊10000円・2名
HP https://www.facebook.com/GuesthouseHiroshimaMangeTak/

 

photo:riichi kawamoto
writer:yoshio arakawa
direction&rewriting:ryohey

●記載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください

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堀友良平

堀友良平[株式会社ザメディアジョンプレス 企画出版編集・FLAG!web編集長]

東京都出身。学研⇒ザメディアジョンプレス。企画出版、SNS、冊子などの編集担当。書籍「古民家カフェ&レストラン広島」などのグルメ観光系や、「川栄李奈、酒都・西条へ」などのエンタメ系なども制作。学研BOMB編集部時にグラビアの深さを知りカメラに夢中

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