AI時代のソーシャル・サウナ ── テクノロジーの時代を人間らしく生きるために。
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『AI時代のソーシャル・サウナ』が教えてくれる、“よりよく生きる”習慣づくり
AIが日々進化し、社会も働き方もめまぐるしく変わっています。
情報はあふれ、判断のスピードは上がり、私たちは常に“最適化”を求められる。
そんな時代にこそ、忘れてはいけないものがあります。
それは「人間らしく生きるための習慣」を持つこと。
高山成寿(たかやま・せいじゅ)氏の新刊『AI時代のソーシャル・サウナ』(ザメディアジョン刊)は、まさにそのための一冊です。
AIと共存する社会で、どうすれば私たちはよりよく働き、生き、つながっていけるのか。
そのヒントを、“サウナ”という古くて新しい場所から探ります。
AIが支える「論理」よりも、人が育む「習慣」へ。
AIがあらゆる情報を整理し、最短ルートを導いてくれる時代。
けれども、人生や仕事において大切なのは、「正しさ」ではなく「納得感」ではないでしょうか。
高山氏は、本書のなかでこう語ります。
| AIは最適解を出してくれます。 でも、人が幸せに生きるには“納得解”が必要なんです。 (本書より引用) |
サウナに入るという行為は、体と心のバランスを整える“習慣”です。
この習慣は、決して効率的ではありません。
しかしその“非効率さ”の中に、人が生きるうえでの感覚──
「自分に戻る時間」「他者と素直に向き合う時間」が隠れているのです。
「ソーシャル・サウナ」──AI時代の新しい“場の文化”
本書のキーワードである「ソーシャル・サウナ」とは、ただのリラクゼーションではなく、“人が自分を取り戻すための装置”です。
サウナは、汗を流しながら静かに考える場であり、時に誰かと語り合い、共感を交わす場でもあります。
その“共感と沈黙の循環”が、AIでは生み出せない創造力を育てる。
| 「整う」という言葉は、体のことだけを指していません。 頭や感情、そして人との関係性までも“整う”こと。 サウナは、AI時代に失われつつある “感性のリズム”を取り戻す習慣なんです。 (本書より引用) |
つまりソーシャル・サウナとは、「整える」という行為を通じて、社会そのものを“よりよく生きる方向”へ調律していく文化でもあります。
AI時代に必要なのは「整えるリーダーシップ」
本書では、オフィスや組織にサウナを導入した企業の実例も紹介されています。
ある企業では、社員同士がサウナで話し合う時間を設けたことで、組織の関係性が変わり、売上やチームの一体感が飛躍的に高まったといいます。
| 「人は、熱を共有することで本音を語れる。 サウナの中では、肩書きや立場の壁が溶けるんです。」 (本書より引用) |
この“熱を共有する場”こそ、AIではつくれないリーダーシップの原点。
高山氏は、経営においても人生においても、「整える時間を持つこと」が次の社会の基本単位になると説きます。
AI時代を生きるための“整う習慣”を。
AIが生み出す「最適化された世界」は、私たちを便利にしてくれる一方で、気づけば“考える余白”や“感じる時間”を奪っていくかもしれません。
『AI時代のソーシャル・サウナ』は、そんな時代にこそ必要な「人間が人間らしく生きるための習慣」を提案しています。
それは、
・思考をリセットすること。
・他者と丁寧に向き合うこと。
・そして、自分の感覚を信じること。
高山氏が伝えたいのは、“サウナに行こう”という話ではなく、「整える」という習慣を日常に取り戻そうというメッセージなのです。
AI時代、必要なのは効率よりも調和。
答えよりも、納得できる生き方。
この本は、そんな未来への“温かい提案”です。
『AI時代のソーシャル・サウナ』
著者:高山 成寿
発行:ザメディアジョン
発売日:2025年12月5日(金)
定価:1,760円(税込)
高山 成寿(たかやま・せいじゅ)
株式会社トトノエテ代表取締役。1985年東京都生まれ。広告会社、事業会社、スタートアップを経て2019年独立。外部CXOとして経営支援に携わる傍ら、国内外のサウナプロジェクトに従事。
監修施設「ぬかとゆげ」がサウナシュラン2023を受賞。著書に『フィンランドサウナ設計の教科書』(日本サウナ学会2024入賞)。フィンランド政府観光局公認フィンランドサウナアンバサダー。
AI時代のソーシャル・サウナ