【新刊 重版出来!】従来の営業スタイルから「Zoom営業」へ! 今だからこそ知っておきたい一冊
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コロナ禍で世界中がパンデミックになる中、日本も例外ではなく……。
観光ビジネスや飲食店などのサービス業も含め、人と密に接する仕事は大きな被害を受けている中で、わが社も営業という仕事は「会って話す」対面営業のスタンスが主流。しかし、当然「3密」を避けなければならない。「どーするの、どーなるの!?」なんてあたふたしていると、わが社でも「Zoom」という言葉が飛び交うようになった。
「Zoom」は接続や準備が簡単で使いやすい。ただ、うまく使えているかが分からない。
あえて「うまく使えているかが分からない」と言ったのには、理由がある。
機能や使い方は、インターネットで検索すればゴロゴロと出てくる(それはそれで何を見ればいいのか分からないけど……)。ただ、仕事として「うまく使えているのか」。そこが知りたいわけなのさ! と思うのと同時に、他のツールよりも扱いやすく、その利便性から「もっとうまく使えるはず」というジレンマに似た感覚を覚えていた。
書籍『知識ゼロでも安心して始められる! Zoom営業の教科書』を企画し、編集にも携わった山本速さんも、その一人。
Zoomを利用する中で、営業という従来のスタイルを見つめ直していくうちに新しいスタイルを提唱できるかもしれないと考えたが、一冊にするには知識が必要という壁にぶち当たっていた。
そんな矢先、「Zoom営業のノウハウをまとめた本を出しませんか」という提案が舞い降りてきた。
――こうしてインタビューするの、こっぱずかしいですね。(ザメディアジョンとザメディアジョンプレス「FLAG!」スタッフは同じフロアで働いているのだ)
山本速
本当ですね(笑)。不思議な感覚です。
――それにしても、なんてタイムリーな発刊! きっかけは何だったんですか?
採用支援を行う採用戦略研究所さんから、仕事のご縁でお話が舞い込んできたんです。
――どんな会社なんですか?
2014年に創業した採用支援会社で、深刻な人材不足に陥る飲食チェーンや製造派遣業を中心に新しい採用モデルを生み出して、これまでに約1,000社の採用支援に携わっている会社です。彼らは2020年から営業代行も行っています。
――採用でいえばザメディアジョンも同じような事業を展開してますね。オンラインでの採用にも力を入れているような気がします。
そうですね。採用事業は早くから電話やオンラインでのスタンスを導入していましたが、営業という職種にはなかなか浸透していなかったですね。やっぱり、会って話すという体質から抜けるのは難しいです。
――分かります。制作も取材となると、やはり「会って話を聞く」ことを前提とした作り方を選びますし、撮影があるとどうしても会うことは避けられないです。
でも、今回の書籍はZoomですべて制作したんですよ。
――オンラインのみ!?
そう。新しい試みでしたが、内容によっては制作できることもあるんだなという発見がありました。
――そういえば、制作スタッフは東京でしたね。Zoomの機能を活用すれば、書籍1冊を制作することも可能ということですか。
内容にもよりますけど、その可能性は十分に秘めています。
――となると、わが社も上司が黙ってないですね。「経費削減!」なんて言いそうです。そんな可能性も秘めているZoomですけど、新スタイルとして営業にも十分に活用でき、成果をあげられるということですね。
Zoomはコロナ禍以前から使用している企業はもちろんあって、知っている人は当然のように使い、成果をあげています。
――具体的にいうと。
本書の著者でもある採用支援研究所さんがお付き合いのある、eラーニングなどのWEB動画サービスの制作や販売を行う企業では、2020年4月の時点でZoomを導入していました。そして、Zoomでの営業を実践してみてわかった最大の効果が、1日の商談数の増加です。1日に5件以上の商談がコンスタントにできることで、外出せずとも受注目標に到達することができたという報告があったようです。
――4月に始めてすぐに効果が出ているという点も、見逃せないです。
大事なことは、会社としてきちんと導入を推進することです。そうすることで、社員一人一人の意識の改革と共有がしっかりと準備できます。
――こうした社会状況下で、ドタバタしながらZoomを始めた個人や企業も多いでしょうし……となると、まだ少人数や個人レベルでの浸透しかしていない企業も多そうですね。
Zoomで営業なんてことは、少し前ではなかなか想像できなかったですし、やはり実際に使ってみないとわからないですね。早くから導入していた企業は、こうしたパンデミック化でも柔軟に適応し、成果をあげています。採用戦略研究所さんも確かな手ごたえを感じたようで、今回の書籍化に至りました。
――山本さんもうすうす気づいていたうちの一人でしたね。
使ってみるとデメリットよりもメリットが多いということに気づきました。だから、今回こうした書籍企画の話をいただいたときに素直に受け入れやすかったです。
――本書を読ませてもらいましたけど、初めてZoomを使う人にも向いている書籍ですし、とにかく営業に役立てるノウハウが「確かに!」と共感できる項目が多かったです。
本書では徹底的に営業という職種に対してのZoomの使い方、メリットをわかりやくすく説明しています。
①Zoomが営業に支持される理由
②Zoom営業に乗り出す社会的背景とメリット
③具体的な実践方法
内容を大きく分けると、この3つで構成しています。
Zoomを使った場合のさまざまなシチュエーションを例に、解説しています。
――特に実践例はストーリー仕立てになっていて、読んでいておもしろかったです。ビジネス書やハウツー書って、どうしても編集や著者のゴリ押し感が出すぎてしまう。だから読んでいて付いて行けずに飽きてしまうケースがあるんですけど、本書の実践例は親近感が持てました。
スタッフがほぼ現役の営業なので、その視点からストーリーにしたのが良かったのかもしれないです。僕がZoomを使いながら「これは実現できる」というものも例として挙げています。
――いやあ、おもしろかったです。それでリアルさが増しているのですね。3密を避けなければならない社会において、Zoomを取り入れることで逆に世界が広がるんだなと思いました。
コロナ禍でないと気づかなかったかもしれません。
――共感します。
こうした状況下で、ステキなご縁をいただきました、本当に。
――ただ本書の最後に、コロナ禍でも営業のマインドは変わらない! という章がありますけど、この章からは「営業職」のプライドも垣間見えました。
本書ではZoomを使った営業という新しいスタイルを提案していますが、「営業」にとっての大切なマインドは、実は変わらないです。ただ、時代が変化していく過渡期の今、営業手段の一つとしてZoomが優秀であることを知っていただければという思いです。あらゆる可能性を見出して、日本経済をみんなで活発にしていきたいですね。
――くうぅ、かっこよく締めましたね!
はい(笑)
■紹介した書籍■
『知識ゼロでも安心して始められる! Zoom営業の教科書』
(著者:株式会社採用戦略研究所/発刊:ザメディアジョン)
山本速
やまもと・すみや
株式会社ザメディアジョン所属メディアマーケティング事業部営業本部長。2018年、広島マツダ会長の著書『2045年、おりづるタワーにのぼる君たちへ』を企画。その他、経営者によるビジネス書などを企画するほか、自費出版のサポートを行っている。
山本速[ 株式会社ザメディアジョン所属メディアマーケティング事業部営業本部長]
『知識ゼロでも安心して始められる! Zoom営業の教科書』、広島マツダ会長の著書『2045年、おりづるタワーにのぼる君たちへ』などを企画・編集。その他、経営者によるビジネス書などを企画するほか、自費出版のサポートを行っている。新刊・ランクイン本ばかりに目が行きがち。
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