温鉄 新刊 観光・旅 2026/03/03

『温鉄』——ローカル鉄道で、温泉へ。

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列車に揺られ、湯に浸かる。
ただそれだけのことが、こんなにも豊かな時間になるとは。

2026年3月20日、新刊『温鉄 ローカル鉄道に乗って温泉に行こう』が発売される。
ローカル鉄道を愛するライター・やまもとのりこさんと、温泉ソムリエでもあるフォトグラファー・中野一行さん。
ふたりがそれぞれの“好き”を持ち寄り、中国・四国地方を中心に9つの旅へと出かけた記録だ。

テーマは、「鉄道に乗って温泉へ行く」という、とてもシンプルな提案。

けれどそのシンプルさの奥に、この本の本質がある。

“今”は、今しかない

本書の随所に流れているのは、「一期一会」という言葉だ。

同じ場所、同じ風景、同じ道のりでも、
二十歳のときと今とでは、感じ方が違う。

若い頃は、今がずっと続くと思っていた。
けれど年齢を重ねるにつれ、「今」は今しかないと気づく。

著者の一人・やまもとは、旅好きだった母の思い出を重ねながら綴る。
「これが最後になるかもしれんからね〜」と言って旅に出ていた母。
その言葉の意味を、いまになって噛みしめている。

旅は、移動ではなく、時間そのものなのだ。

車ではなく、あえて鉄道で

温泉といえば車、という人は多いかもしれない。
けれど本書は、あえて鉄道とバスで向かう。

眠くなれば眠れる。
景色をただ眺めていられる。
移動の時間が、そのまま旅の一部になる。

目的地に着くころには、すでに心がほどけている。
そんな体験を、9つのルートで紹介する。

若桜鉄道と鳥取温泉。
一畑電車と三瓶温泉。
井原鉄道と湯原温泉。
世界初のDMVと石鎚山温泉。
広島電鉄と湯の山温泉。
錦川清流線、予土線——。

鉄路と湯けむりが、土地の物語を浮かび上がらせる。

一湯一湯を、大切に感じる

本書の中で語られる言葉がある。

「一湯、一湯を大切に感じる旅こそが、温鉄なのだ」

慌ただしい日常のなかで、
時間を“贅沢に使う”という選択。

鉄道に乗り、温泉へ向かう。
それだけで、いつもの温泉が少し違って感じられるかもしれない。

旅人の数だけ、旅がある。
今しかできない旅も、きっとある。

この本が、そのきっかけのひとつになるかもしれない。

【著者プロフィール】

やまもとのりこ
広島県広島市生まれ。ローカル鉄旅ライター。
ローカル線を通じて地域の魅力を伝える取材・執筆を続ける。
著書に『中国地方ローカル線の旅ガイドブック』『ローカル線で行こう!鉄旅ガイド』など。

中野一行
宮城県出身。フォトグラファー兼温泉ソムリエ。広島県在住。
温泉ソムリエアンバサダーとしても活動し、中国・四国地方の源泉かけ流し温泉を中心に取材・発信。
著書に『温泉ソムリエ 中野一行 厳選 中国・四国かけ流し温泉ガイド&メモ』。


温鉄
堀友良平

堀友良平[株式会社ザメディアジョン 出版編集・FLAG!web編集]

東京都出身。学研⇒ザメディアジョン。出版、SNS、冊子などの編集担当。書籍「古民家カフェ&レストラン広島」などのグルメ観光系や、「川栄李奈、酒都・西条へ」などエンタメ系なども制作。学研BOMB編集部時にグラビアの深さを知りカメラに夢中。

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