コラム 2020/03/14

地域と密着したコミュニティの繋がりをデザイン【西井口/もみのき保育園】

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西区井口の閑静な住宅街に保育園ができました。

TARUSHIは外構と植栽のお仕事に携わらせていただきました。

アプローチはツリートンネルがお出迎え

まずは、玄関までのアプローチガーデンはすっきりとした感じより変化のあるモノで

ワクワクを感じてもらいたい、と考えました。

森の中をくぐり抜けて登園なんてできないかなとデザインしました。

園児たちが元気に毎日通り抜けるアプローチはツリートンネルがお出迎えしてくれます。

カウアイ島のポイプにあるツリートンネルをイメージしてTARUSHI風にアレンジ

 

ツリートンネルは、桜など和の植物で構成し、花や落ち葉、実などで季節を感じてもらうように体感型アプローチにしました。

春には淡いピンクのサクラが咲き、いよいよ艶っぽいかわいい新緑の時期に。

つづいて白い手毬のような花が咲くオオデマリ。

次は山が帽子をかぶったみたいに白く覆うように咲くヤマボウシ。

さらに実が出来るのが楽しみなオリーブに紅葉の美しいモミジなどなど。

季節感満載で月替わりに楽しめます。

 

正門はセキュリティ対策万全の電動門扉で親御さんたちも安心。

下の子を抱え小走りで送り迎えをするお母さんもいるはず。

下の床は雨が降っても絶対に滑らないようにと工夫してあります。

また、門塀も風が通り向けるように、かわいい模様の空洞があるはなブロックを採用しています。

 

僕らの考えるデザインとはモノとコトの両方が大切だと思っています。

だだ、見栄えのいいモノを設えるだけではなく、人の心とか繋がりなどの目に見えない流れをイメージしたものをコトとし、両方が重なっていくのが気持ちいい空間になります。

メッシュパネルを組み立てたデザイン

そして、もみのき保育園では地域と密着したコミュニティの繋がりをデザインしました。

我々が考えたのは園の外周部分は地域のみんなとの美のシェアリングです。

囲いはブロックとかではなく、園の内側外側とも美しいガビオンで構成しました。

ガビオンとはメッシュパネルを組み立て、石を敷き詰めたデザインウォールです。

デザインの装飾性が高く、アレンジも多様で、風を通してくれます。

ガビオン壁の上部には花壇を作り、園児たちがお花を植えたり、水やりをしたりできるようにしました。

また、花壇は道路側からも同じ様に見えるように設計し、近所の人などにも美のお裾分けをしてくれます。つまり美のシェアリングです。

花などの美しさはもちろん、会話が生まれ、育む思いが生まれ、繰り返され、自然とコミュニティと繋がっていきます。

園には他にも外に大きな黒板や砂場を作ったり、木目の美しいウッドフェンスを採用し敷地全体が柔らかい雰囲気に感じ取れたりとまだまだたくさんの仕掛けをつくりました。

 

こうして元気いっぱいの園児たちが毎日通うのが楽しめる、もみのき保育園の外構・植栽工事が竣工しました。

 

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三浦剛

三浦剛[ガーデンワーカー]

民間のお庭工事やイベント事業でのデザインに特化したガーデンブランド、 TARUSHIザ・ガーデンワーカーズを設立し、活動の幅を広げていru。

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