観光・旅 2019/07/18

「バックパッカーズ宮島」に泊まる【廿日市市】

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家庭的な雰囲気でおもてなし

世界遺産・嚴島神社のある宮島には、今や世界中から観光客が集まっている。その島を望む場所にあるゲストハウスが、バックパッカーズ宮島だ。オーナーの馬水茂男さんがここをオープンさせたのは2008年。それは広島のゲストハウスの先駆けでもあった。

自身もバックパッカーだった馬水さん。いつかゲストハウスを開きたいという夢を抱いていた。「今から10年以上前、広島でも海外からの観光客が増えていましたが、国際都市とは名ばかりで、外国人を受け入れる施設がまだまだ足りなかった」。それを歯がゆい思いで見ていた馬水さん。「ならば自分で、彼らを受け入れるゲストハウスを作ろうと思ったんです」。

バーでは種類豊富なビールや地酒も楽しめる。

オープンにあたり、こだわった点は場所だった。「海外の人にとって鳥居は日本の象徴。外国人を受け入れるなら、それが見える宮島の対岸がいいと考えました」。しかし広島ではゲストハウスが認知されていなかった当時、周囲の人たちからの風当たりは強かったという。「その頃は周りのお店の方たちも、外国人にどう接していいか判らないようでした。そこでうちが積極的に間に入っていったところ、それをきっかけに地域の方々にも受け入れられていったんです」。

屋上から眺める花火大会。昼間はハンモックに転がって、のんびりと過ごせる

男女混合だけでなく、扉に鍵のついた女性専用ドミトリーもある

1階のカフェバーではドリンクや軽食がいただける

瀬戸の海に面したその場所は、地元の夏の風物詩、宮島花火大会の特等席となる。しかし一番の売りはロケーションではなくスタッフたちだという。「うちの子たちのようなおもてなしをするスタッフはなかなかいないでしょう。常にゲストとコミュニケーションを取り、1人で4人分も働いてくれるんです。彼女たちに会いにくるリピーターも多いんですよ」と馬水さんは胸を張る。「うちのスタッフはみんなが家族のようなもの。現在は長女から六女と長男の7人でゲストもその一員として迎えます。家族的な温かい雰囲気の中で、のんびり過ごしてもらえたら嬉しいですね」。

セルフ方式の朝食は500円。12.キッチンでは自炊もできる

今後は県外でもゲストハウスの展開を考えているという。「さらにゲストハウス自体を観光資源にできないかとも思案中なんです。あの建物を見に行こうと思ってもらえる、インスタ映えするようなスポットを作りたいんです」。広島のゲストハウスのパイオニアとなった馬水さんは、さらにその向こう、新たな地平を開こうとしてい

<オーナーのおすすめ>

名称 HOSTEL & CAFE BAR Backpackers Miyajima(ホステル&カフェ バー バックパッカーズ ミヤジマ)
電話 0829-56-3650
住所 広島県廿日市市宮島口1-8-11(Googleマップはこちら)
料金 ・ 男女混合ドミトリー (2段ベッド×16)
1泊2900円〜/1人
・ 女性専用ドミトリー (2段ベッド×8)
1泊2900円〜/1人
・ 和室 (6人まで)
1泊2900円〜/1人
HP http://www.backpackers-miyajima.com/

 

photo:riichi kawamoto
writer:yoshio arakawa
direction&rewriting:ryohey

●記載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください

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堀友良平

堀友良平[株式会社ザメディアジョンプレス 企画出版編集・FLAG!web編集長]

東京都出身。学研⇒ザメディアジョンプレス。企画出版、SNS、冊子などの編集担当。書籍「古民家カフェ&レストラン広島」などのグルメ観光系や、「川栄李奈、酒都・西条へ」などのエンタメ系なども制作。学研BOMB編集部時にグラビアの深さを知りカメラに夢中

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