コラム
2021/10/30
「らっこ文庫」の店主が推す一冊『『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』【男らしさや女らしさって何だろう? 自分の中のモヤモヤを整理したい人におすすめ】
タグ:
- おすすめ本
- らっこ文庫
- 推しの一冊
『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(作:大前粟生/発刊:河出書房新社)
学生時代、恋バナで盛り上がるのが少し苦手でした。
大人になって女子会を開くようになってからも、話題の中心は恋愛についてばかり。
誰かを好きになるのはとても素敵なことだけれど、「好きな人がいないなんて変」「恋愛をしていないとおかしい」という空気には違和感があります。
この本には、“男らしさ”や“女らしさ”のノリを苦手とする人たちが登場します。
4篇のお話には、そんな登場人物の心のあり方が繊細かつポップに描かれていて、“ちょっと違うんじゃないかな”と感じていた心を代弁してくれるような気持ちになります。
自分の中のモヤモヤが整理できない人におすすめしたい、話題のジェンダー文学です。