コラム 2019/02/12

温泉ぬくぬくコラム 「温泉の効果ってなに?」

タグ:
  • 温泉
  • 観光

FLAG!の迷惑、迷走、名物企画として、ほんの一部の方たちから圧倒的な支持を集めていた(妄想)連載企画「温泉同好会」。

温泉ソムリエの資格を持つカメラマン「温カメ」と、変態的釣り編集者の「釣り編」が、広島県内各地の温泉をめぐり、温泉の素晴らしさと施設の魅力をゆる~いテイストで伝えている。

そんな全くやる気を感じられない二人が広島を飛び出し、中国・四国地方の厳選された温泉62施設を紹介する一冊を作り上げた!

その名も「温泉ソムリエ・中野一行 厳選 中国・四国かけ流し温泉ガイド&メモ」

施設紹介は本誌を参照していただくとして、ここでは誰もが一度は気にかける「温泉の効果」ついてご紹介しよう。

温泉の効果って一体なに?

Text by Nakano Kazuyuki

「温泉に効果がある」というのは、若干間違った認識です。

「温泉に関わるさまざまな要因が相乗効果(シナジー効果)を生み出すことによって、効果が発揮される」というのが適切だと思います。

暖かいお湯に入浴することで得られる【温熱効果】

湯船に浸かることで得られる【水圧効果と浮力効果】

温泉の成分を肌や呼吸から吸収する【薬理効果】

心身ともにリラックスした状態で得られる【転地効果(心理効果)】

これはほんの一例ですが、ここでは「転地効果(心理効果)」について簡単に説明しましょう。

転地効果とは「日常生活から離れ、環境に恵まれた温泉地に行くことによって、一時的にでもストレスから解放されることで得られる効果」です。

環境に恵まれた温泉地に行くことにより、脳内のホルモンを調節する内分泌系・呼吸・消化といった生命維持活動を司る自律神経の中枢のスイッチが入ります。

そうすると、ストレスが解消され、精神疲労や体調不良に効果を発揮するのです。

高知県にある香美温泉湖畔遊は、湖の側に湧く。転地効果は抜群だ

 

 

ゆっくりと時間をとって、海の温泉、山の温泉へ

「海の温泉地」では、潮風の「海塩粒子」が体を活性化させ、波の音の「1/fのゆらぎ」が、心を癒やすとも言われています。

一方で「山の温泉地」では、標高300~800mの森林の多いところが「転地効果が高い」と言われています。森林浴をすれば樹木から発せられる成分の「フィットンチッド効果」により、心と体が癒やされます。

転地効果は5~6日で活発になり、1ヵ月を過ぎると薄れます。1泊2日程度でも転地効果は得られますが、できればのんびりとした時間をとっての「滞在」をオススメします。

徳島県にある祖谷温泉は、四国の秘境に。長期滞在したい温泉

 

簡単な「温泉分析書」の見方

最後に、温泉効果の一つでもある「薬理効果」を正しく理解するためにも、「温泉分析表」の簡単な見方も説明しておきましょう。

温泉分析書は、基本的に温泉施設内に掲示してありますので、目に付いたら見てみてください。

温泉同好会から生まれた中国・四国地方の温泉ガイドブック。

厳選されたかけ流し温泉を満喫するには、最適な一冊として広島県内書店、中国地方の主要書店並びにAmazonなどで絶賛販売中!

「温泉ソムリエ・中野一行 厳選 中国・四国かけ流し温泉ガイド&メモ」

ISBN978-86250-610-8 価格:1600円+税

Amazonから購入


関連記事

  • 関連記事はありません
  • トップに戻る