観光・旅 2019/08/10

ぬくぬく温泉コラム(最終回)「中国・四国地方の温泉は今後どうなる?」

タグ:
  • 温泉

「あなたが行かなければ、温泉はなくなります」

これは事実です。あたり前ですが利用者がいなければ温泉施設は廃れ、最終的にはなくなってしまいます。

たとえば、東北に住む方が中国・四国地方の温泉を利用するのは、一生に一度かもしれません。それよりも、中国・四国地方を大きく「一つの地元」と考えると、そこに住む私たち「地元民」が「地元の温泉を使うこと」が大切であり、そうすることで、なくなるどころか発展していく可能性だってあるのです。

まずそのためには、九州や関西の温泉に行くうちの2回に1回は「地元の温泉」に行ってみるだけでも状況は変わってくるはずです。確かに、九州や関西には、非常に素晴らしい実力を持った温泉が数え切れないほどあります。ですが、灯台下暗し。中国・四国地方の温泉にも、全国的な実力を持った温泉があるのです。

中国・四国地方の実力派温泉

日本を代表する湯治場

「俵山温泉 白猿の湯」(山口県)

宿にお風呂がなく共同浴場に通うスタイルは、江戸時代から変わっていません。「湯治の原点」を体験してください。

電話 0837-29-0036
住所 山口県長門市俵山5172(Google MAPはこちらから
営業時間 9:00~21:00(最終受付は20:30)
定休日 なし(年2回メンテナンス休館あり)
料金 大人750円、小学生550円、幼児330円(19:00~は大人600円、小学生400円、幼児220円)
HP http://tawarayamaonsen.com/

 

ある意味で、ビックリ温泉!

「鏡野温泉」(岡山県)

プレス工場の駐車場の奥にあるという立地も面白いのですが「温泉」がすごい。西日本屈指の「ヌルヌル感」です。とにかく、入浴すればわかります。

電話 0868-54-1649
住所 岡山県苫田郡鏡野町市場90-1(Google MAPはこちらから
営業時間 14:00~21:30(最終受付は21:00)
定休日 月・水・金曜
料金 大人500円、小人300円(3歳以下は無料)
HP なし

 

放射能泉の足元湧出として名高い

「三朝温泉 木屋旅館」(鳥取県)

地熱がすごい浴室とオンドルに「生きている地球」を感じます・宮沢賢治が好きな方にも外せない温泉です。

電話 0858-43-0521
住所 鳥取県東伯郡三朝町三朝895(Google MAPはこちらから
営業時間 11:00~15:00(最終受付は14:30)※日帰り入浴は男性:河瀬の湯、女性:河鹿の湯のみ利用可
定休日 不定
料金 大人1000円
HP https://www.misasa.co.jp/

 

関東からの利用者が一番多いという抜群の知名度

「湯の川温泉 草菴」(島根県)

「地元民」も、ぜひとも宿泊してください。時代は黒川・湯布院から出雲になってきています。

電話 0853-72-0226
住所 島根県出雲市斐川町学頭1491(Google MAPはこちらから
営業時間 9:00~21:00(フロン対応時間)
定休日 なし
料金 大人2万4500円~(季節により異なる)※日帰り入浴はなし
HP https://www.yuyado-souan.jp/

 

四国からは驚愕の温泉

「祖谷温泉 和の宿 ホテル祖谷温泉」(徳島県)

立地やケーブルカーで行く露天風呂もすごいのですが、なんといっても適温の硫黄泉が名湯すぎます。硫黄の香りが素晴らしいだけでなく、炭酸泉的な要素やモール泉の要素もありま、温泉の波状攻撃です。ここまでくると、温泉に謝りたくなります。

電話 0883-75-2311
住所 徳島県三好市池田町松尾松本367-28(Google MAPはこちらから
営業時間 7:30~18:00(最終受付は17:00)
定休日 不定
料金 大人1700円、小人900円(ケーブルカー料、露天・大浴場入浴料込み)
HP https://www.iyaonsen.co.jp/

Text by Nakano Kazuyuki

 

FLAG!連載「温泉同好会」から生まれた中国・四国地方の温泉ガイドブック。厳選されたかけ流し温泉を満喫するには、最適な一冊として広島県内書店、中国地方の主要書店並びにAmazonなどで絶賛販売中!

「温泉ソムリエ・中野一行 厳選 中国・四国かけ流し温泉ガイド&メモ」

ISBN978-86250-610-8 価格:1600円+税

Amazonから購入


関連記事

  • 関連記事はありません
  • トップに戻る