新刊 教育・学参
公開:2026/06/24

英語を勉強しても話せないのはなぜ?——『英語ができる人は、日本語が違う』が解き明かす理由

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  • 思考
  • 英語ができる人

「英語が苦手です」

そう感じている人は少なくないでしょう。

学校で何年も勉強したのに話せない。
単語や文法は覚えたのに会話になると口が動かない。

そんな経験をした人も多いはずです。

しかし、『英語ができる人は、日本語が違う』で著者が伝えようとしているのは、「もっと単語を覚えましょう」という話ではありません。

本書が問いかけるのは、

「なぜ日本人は英語が話せないのか」

というテーマです。

そして著者がたどり着いた答えは、才能やセンスの問題ではなく、日本人ならではの思考や学び方にあるのではないか、というものでした。

英語学習本でありながら、日本人のコミュニケーションや教育についても考えさせられる一冊です。

日本人は、本当に英語が苦手なのか

本書では、日本人が英語を話せない理由を「才能」や「性格」の問題として捉えていません。

著者は、日本人は恥ずかしがり屋だから話せないのではなく、日本の教育や文化の中で育まれた思考の違いが影響していると語ります。

たとえば日本語には、相手の気持ちを察しながら会話を進める文化があります。

一方で英語は、まず結論を示し、その後に理由や補足を加えていく傾向が強い言語です。

どちらが優れているという話ではありません。

ただ、日本語の感覚のまま英語を話そうとすると、うまく伝わらない場面がある。

本書は、その違いを丁寧に解説していきます。

私たちが学んできたのは「英会話」ではなかった

本書の中で印象的なのが、「学校で学ぶ英語」と「実際に使う英語」の違いです。

著者は、学校で学んできた英語を「英語の国語」と表現しています。

テストで正解するための英語。
文法や語順を正しく理解するための英語。

もちろん、それらは大切です。

しかし日常会話では、教科書通りのやり取りばかりが行われるわけではありません。

だからこそ、

「正しく話さなければならない」

という意識が強くなりすぎると、かえって話せなくなってしまう。

著者は、本書でそう指摘しています。

英語は単語ではなく「対応力」

本書には、著者が米軍基地で働いていた頃のエピソードも登場します。

ある日、上司から「John-Portaを手配してほしい」と言われた著者。

人名だと思い込んでいたものの、実は「Portable toilet(仮設トイレ)」のことだったと後から知ります。

この経験から著者が得た結論はシンプルです。

「英語は単語ではなく対応力だった」

知らない単語に出会わない人はいません。

大切なのは、完璧な英語を話すことではなく、分からなければ聞くこと、相手とコミュニケーションを続けること。

本書では、そんな実践的な視点が数多く語られています。

「正しい英語」から「伝わる英語」へ

本書の終盤で著者は、

  • 正解より会話の流れ
  • 完璧さより伝わる表現
  • 間違えても話してみる勇気

が大切だと語ります。

英語は試験のためだけのものではありません。

資格を取ること自体が目的ではなく、人とつながり、自分の考えを伝えるための道具です。

だからこそ本書は、英語学習本でありながら、日本人のコミュニケーションや学び方そのものを見つめ直す一冊にもなっています。

こんな人に届いてほしい

『英語ができる人は』は、英語上級者向けの専門書ではありません。

むしろ、

  • 英語に苦手意識がある人
  • 学校で勉強したのに話せない人
  • 英語学習に挫折した経験がある人
  • 子どもの英語教育について考えている保護者
  • 英語をやり直したい社会人

にこそ読んでほしい一冊です。

本書で著者が繰り返し伝えるのは、

「英語が話せないのは才能の問題ではない」

ということ。

英語の勉強法を学ぶ前に、英語に対する思い込みをほどいてくれる。

そんな一冊といえるかもしれません。

著者プロフィール

米元 愛弓美(よねもと・あゆみ)

山口県岩国市を拠点に英語教育に携わる。

米軍基地勤務時代には、日本企業と米軍の契約業務を担当。アメリカ人と日常的に仕事をするなかで、言葉だけではないコミュニケーションの重要性を実感した。

本書では、自身の経験をもとに、日本人が英語を話せない理由や、英語との向き合い方について分かりやすく解説している。

書籍情報

『英語ができる人は、日本語が違う』

著者:米元 愛弓美
定価:1,980円(本体1,800円+税10%)
判型:四六判/160頁
発売:2026年6月26日

英語について学んでいるはずなのに、気づけば日本人の伝え方や学び方について考えている。

『英語ができる人は、日本語が違う』は、そんな不思議な読書体験を与えてくれる一冊です。

英語が得意な人にも、苦手な人にも。

「なぜ英語が話せないのか」という問いを通して、自分自身の思考やコミュニケーションを見つめ直すきっかけになるかもしれません。

英語ができる人は、日本語が違う

英語ができる人は、日本語が違う

著者: 米元 愛弓美

定価: 1,980円(本体1,800円+税10%)

判型: 四六判

ISBN: 978-4862508812

発売日: 2026年6月26日

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この記事は2026年6月24日の情報です。

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