観光・旅 2019/01/25

旅人と広島・横川との縁を結ぶ宿【ゲストハウス縁】

タグ:
  • ゲストハウス
  • 横川

旅人たちに伝えて訪ねてもらいたい場所がある

「5年前に仕事を辞めて、それから3年間、自転車で日本一周していたんです。でも気がつくと、なぜかアメリカにいました」とゲストハウス縁の代表である正垣紅さんは笑う。「そこで出会ったイラクからの帰還兵に、世界で一番の絶望を感じた広島からこそ、『世界に一番の希望を与えられる』、と言われたことがきっかけで、広島で何かを始めようと思ったんです」。旅の途中で自分が助けてもらったのと同じように、 〝住〞と〝食〞を提供しようと思い立った正垣さんは、旅の経験を生かして広島内でシェアハウスをオープンさせた。

1 階の酒BARではゲストや地元の人が語らい、縁を結ぶ

そこで正垣さんは、地域を元気にしようと活動する2人、佐藤亮太さんと松本幸市さんに巡り会った。佐藤さんは佐伯区湯来町の限界集落で間伐材の再利用などに取組み、豊田郡大崎上島町でシェアハウスを営む松本さんは、島をPRするサイクリングイベントなどを企画している。彼らの活動に共感し、広島の山と海とをつなぐ拠点を作りたいと思った正垣さんは、仲間たちの夢を叶える場所であり、広島の23 市町と旅人たちとをつなぐ空間でもあるゲストハウス縁を起ち上げた。

ドミトリーの各ベッドには、全て広島の各市町の名前がつけられている

そのハウスの1階には旅人と仲間たち、そして地域の人たちがつながる場所となる酒BAR が併設されている。そこでは広島の地酒や湯来町のこんにゃくを使った天ぷら、シカやイノシシのジビエも楽しめ、料理を通して広島の魅力を発信する場ともなっている。またBAR の一画にはちょっとした畳敷きのロフト(中二階)があり、コワーキングスペースなどとして有効活用していく予定だ。

広島の各市町の名前がつくベッドのひとつ、大竹和紙が貼られた 〝大竹〞

女性専用ドミトリーのベッド。全ベッドに畳が敷かれている

男女混合ドミトリー。のれんは自分たちで手染めしたもの

悲しい過去以外の広島も知ってほしいと願う正垣さんたちは、広島の山や海、市町をつなぐ取組み、「勝手に広島23 市町村サミット」を開いている。ゲストハウスは仮の姿、ただ宿泊するだけの場所ではないと話す正垣さん。「情報発信だけでなく、各市町へゲストを案内するツアーも企画しています。またツアーに参加できない人に向けて、着物の着付けやお茶文化を体験するハウス内のイベントも考えています。ありがたいことに僕たちの取組みに賛同してくれて、声をかけてくれる市町も増えています。いずれ広島県全体で旅人をおもてなしできるようになればいいですね」。正垣さんたちの挑戦は、始まったばかりだ。

<CHECK POINT>
人と人とのつながりで生まれる温かな空間という意味のヒュッゲと、カフェタイムを意味するフィーカとを組み合わせて名づけた1階のカフェバー、ヒュッゲ&フィーカは、旅人や地元の人が集まる交流の場です。お酒だけじゃなく、月ごとに豆の種類を変えているこだわりのコーヒーも楽しんでください。

<オーナー・正垣紅>
3年間の自転車旅の後、2年前に広島に戻り、観音のシェアハウス恩や横川のゲストハウス縁を展開する。自らのアイデアと仲間たちの夢を実現すべく奮闘中。

店名 ゲストハウス縁
住所 広島市西区横川町2-10-1
料金 ・男女混合ドミトリー
1泊3500円
・女性専用ドミトリー
1泊3500円
・個室
1泊10000円
電話 082-559-1779

 

 


堀友良平
モノ

PROFILE
堀友良平[妄想好き]

学研ホールディングスでエンタメ系雑誌やムックを手がけてきた編集者。芸能・サブカル・カメラ好き。妄想を得意とする。FLAG!副編集長/FLAG!web編集長。ほか書籍やムック編集を手がける

堀友良平の記事一覧

関連記事

トップに戻る