雨の日のお出かけに! 大人300円で入れる広島にある日本で唯一の博物館!
- 博物館

庄原の山奥にすごい博物館があった。モグラ標本数は全国一。さらにクジラの骨格も展示しているという。いったいどんな博物館なのか? 「庄原市立比和自然科学博物館」へ潜入してきた。
モグラがいっぱい!
「日本一小さい博物館」「県内初の自然科学系博物館」「モグラの標本数日本一」「標本所蔵数おそらく県内一」と、ナンバーワン尽くしの庄原市立比和自然科学博物館。1951 年に、自然科学系の博物館では広島県で初めて設立された。動植物だけでなく、庄原周辺の郷土文化の展示も充実している。
1951(昭和26)年に設立された当時から、学芸員捕を務めた湯川仁まさしさんが、各地から収集、研究した標本をはじめ、その後も多くの標本を収集し、大切に維持・展示している。さらに、今から1600万年前、中国山地が海の底だった時代に周辺に生息し、庄原市内で発見されたヒゲクジラ類の大きな化石なども展示。所蔵数は約40万点にものぼるという。
実はモフモフなモグラの毛。展示品にさわれる貴重な体験もOK
また、ここの一番の特徴は、多くの展示品(モグラや鉱石など)をさわれること。直接手でふれることで、その質感をより感じられるのだ。事前予約をすれば、館長さんや学芸員さんが、面白い動物の習性や鉱物の魅力を話しながら、一緒に館内をめぐってくれる。一度は訪れてみたいナンバーワン博物館だ。
昆虫や珍ししい生き物の標本ももりだくさん!
世界中の蝶の標本や、広島県内に生息する昆虫の標本もたくさん展示している。沖縄に住むヨナグニサンという蝶の羽や、現在では捕獲することが禁じられている小さな鳥の標本も。
ミンククジラの骨格
蝶の標本だけで数えきれない数を展示
フクロチョウの羽は、天敵から身を守るために擬態と呼ばれる模様になっている。なるほど
鳥もぎゅぎゅっと詰められて展示
そのほか、化石や鉱物、岩石が展示されているスペースでも、実際に触ることができるものが多数ある。
見て、触って、確かめて。
山に出かけても実際にお目見えできない貴重な生き物を知る、非日常感を体験したような気持ちだった。夏休み前の子ども連れには特におすすめできる博物館の一つです。
施設名 | 庄原市立比和自然科学博物館 |
電話 | 0824-85-3005(比和教育室) |
住所 | 広島県庄原市比和町比和1119-1 |
営業 | 9:00~17:00 |
休館日 | 年末年始 |
HP | https://www.facebook.com/shobara.hiwashizen/ |

堀友良平[株式会社ザメディアジョンプレス 企画出版編集・FLAG!web編集長]
東京都出身。学研⇒ザメディアジョンプレス。企画出版、SNS、冊子などの編集担当。書籍「古民家カフェ&レストラン広島」などのグルメ観光系や、「川栄李奈、酒都・西条へ」などのエンタメ系なども制作。学研BOMB編集部時にグラビアの深さを知りカメラに夢中
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